幕間――チュンナク・ブーン・カイザ・ニアーダ

幕間――チュンナク・ブーン・カイザ・ニアーダ

「これにて、一件落着!」


 俳優が笑って幕が下りる。あなたを演じるにしては、少し色男過ぎましたねと隣できさきが笑った。


「全くだ」

 チュンナク王は苦笑した。


 王の器ではないと散々言われていた親王は、いまやニアーダ史上屈指の名君と評されている。

 その半生が演劇になるほどだ。


「とんだ三文芝居だよ」

 

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