第14話

俺は自分の部屋に着くと、PCを立ち上げdiscordの通話に入る。


「響〜、これであってる?」


俺は響にちゃんとできてるか確認する。

ちなみに響は今、配信はミュートにしている。

すると…


「あってーるよー」


「え?」


響の声ではない、聞き覚えのある女性の声がした。


「に、新奈さん!?」


「にしし、びっくりした〜?」


「びっくりしましたよ、でもなんで新奈さんが?響は?」


響も通話に入っているのに喋ってない。


「あーあーあー、聞こえてる?」


「あぁ、聞こえてるぞ」


「聞こえてるよ〜」


「悪い、間違えてミュートにして喋ってたわw」


響はずっとミュートで喋ってたらしい。

誰にも聞こえてない中で1人で喋ってたのを想像すると笑えるわ


「てか、怜斗お前、新奈さんと面識あったのか」


「あぁ、水族館でばったりと」


「いや〜、あの時は助かったよ、ありがとね〜」


「いえいえ、ところで話が変わるけど、どうして新奈さんが?」


俺は疑問に思い、2人に質問する。


「それはエタが最大3人まで一緒に出来るゲームだからな!人数多い方が楽しいだろ!」


「そうそう、それで響君がdiscordで募集かけてたから参加したってこと」


「なるほど…」


響に勧められたゲームは最大3人プレイのゲームなのか。


確かに人数が多い方がゲームは盛り上がるもんな。


「そんじゃ、フレ送ったから立ち上げたら承認してくれ」


「おけ」


俺がゲームを立ち上げると左上にバナーが表示された。


これを承認すればいいのか


「やったぞー、そしたらどうすればいいんだ?」


「りょ、じゃあ招待送るから入ってきて、入ったらミエルにフレ送ってな」


「いえーい、フィル君とフレンドになれる〜」


2人とも既に配信モードになっていた。

俺もVTuberとしての名前で、読んだ方がいいか。


俺は響達がいるパーティーに入ると既に入っていた新奈さんにフレンド申請をする。


「はい、送りましたよミエルさん」


「お〜、声が配信の時の声に変わった〜」


「よし!じゃあそろそろ配信の画面つけるぞ」


そう言って響はミュートなどを解除する。


「お前らお待たせ!」


:結構長かったな


:あれ?ミエルさん???


:ミエルおるww


:これはもしやフィルがVとしてデビューして初めてのコラボ…なのか?


確かに、かなり時間がかかってしまったな。

申し訳ない。


「まぁ、みんな知ってると思うけど一応、自己紹介おねしゃす!」


「は〜い、みんなこんダラ〜みんなのアイドルこと、堕天使ミエルです〜よろ〜」


:よろ〜


:相変わらずダラっとしてんなw


:アイ、、ドル?


:フィル目当てか!笑


「フィル君目当てなんて、酷いじゃないか〜、私はただキョウ君が今、エタをできる人を"たまたま"募集してたから、参加しただけですよ〜」


:嘘くせぇw


:騙されるな!これをずっと狙っていたんだ!


:酷い言われようだなww


:ところでフィル君は?


新奈さんは配信だとボクじゃなくて私なんだな。

まぁ、配信でもボクだと身バレしてしまう可能性があったりするんだろう。


「さぁ!自己紹介も終わったことだし、1回射撃訓練場行くか!」


「射撃訓練場?」


「射撃訓練場は色んな武器を試し打ちできる場所だよ〜」


:フィルーー!!


:そう言えばミエル今日フィルに会ったんだよな?


:↑そんなこと言ってたな


:ミエルが言ってることが正しければイケメンらしいな


:フィル君の声で耳が妊娠する〜



え、新奈さん今日会ったこと言ったのか!?


「ミエルさん?もしかして言ったんですか?」


「あっ、え〜とあはは〜さ、さぁ!まず適当に武器取ってください〜」


「話、逸らさないでくださいって」


:誤魔化したww


:許可取ってなかったのかよw


:おっとぉ?


:あからさまに逸らしたな笑


「はぁ、まぁいいや、配信終わったら説明してもらいますからね」


「なぁ、俺の事忘れてない?」


「大丈夫、忘れてた」


「そーりー」



:キョウwww


:俺も忘れてた


:お、俺は忘れてないからな!


:可哀想ww


:大丈夫ってw


「ひでぇ!!」


「悪かったって、それで、ミエルさんは武器取れって言ってたけど、どれが良いんだ?」


「まぁ、初心者はバルトかSー33が良いな!」


「私はSー602も使いやすいと思うよ〜」



:まぁ、安定のバルトじゃないか?


:俺はハルットラインもいいと思う


:いやいや、そこはメザンピークだろw


:ショットガンはNOVAー4がおすすめ


なるほど、沢山種類があるのか。

コメントではバルトを勧める人が多いな。


「じゃあとりあえずみんなが、勧めてくれてるバルト使ってみるか。バルトってどこにあるんだ?」


「こっちだよ〜、この武器を使うならそこにある黄緑の弾薬が必要になるからね〜」


「操作方法はわかるか?」


「あぁ、とりあえず確認だけはしといた」



:さぁ、お手並み拝見としようか


:俺は下手だと思うに賭けるぜ!


:意外と下手だったりして


:ワクワク!ドキドキ!


俺はマウスを操作して撃つ。

一応、動画を見て武器に反動がある事やルール、操作方法を確認しておいた。


でも実際に撃つのは今回が初めてだ。

俺は的の人形に向かって撃つ。


タタタタタタタタタタタタ


「うわっ、思ってたより反動あるな」


人形の体力がHPの3分の2ほど残ってしまった。


「おぉ!初めてでそれだけ当てれれば十分だぞ!」


「凄いじゃん、初めてでこんだけ当てれるならすぐ上手くなるよ〜」


:バルトはリコイル比較的に簡単だけど初めてでそれはすごい


:才能あるな


:すぐ上手くなりそう


:クッソーハズレた!


みんな褒めてくれる。

てか賭けすんなよ


俺はそれから様々な武器を使った。

その中で気に入ったのは、バルトとマークスマン武器の40ー40スターターだ。


バルトはリコイルが他の武器よりも簡単なのと、スターターは遠距離武器と近距離武器に切り替えられるのが面白くて、ハマってしまった。


「なんか面白い武器選んだな」


「スターターを使う人は珍しいね〜」


:スターターって強い?


:俺は強いと思う


:まぁ、普通にダメージ良いよな


「あ!あと、お前、どのキャラを使うんだ?」


エタではキャラ一人一人が能力を持っている。


「色々試したけど軍人が使いやすかったから、軍人にしようと思う」


「いいね〜」


俺が選んだ軍人というキャラは、サブ能力で敵から打たれると少しの間だけ、足が早くなり、メイン能力で煙幕を張れて、必殺で正面にミサイルを落とすという能力だ。



:軍人は普通に強い


:いいね!使いやすいし!


:俺も使ってる!フィルとお揃いだ!


:いいキャラ選してんね〜


コメントを見るとみんなからしても軍人は優秀なキャラのようだ。


「それじゃあバトルロイヤルに行くか!!」


「いえ〜い」


「これってロビーに戻るを押せば良いのか?」


「そうだよ〜」


俺がロビーに戻るとさっき射撃訓練場と書いてあったところが、トリオに変わっていた。


「じゃあ準備完了ってところ押してくれ!そしたら始まるからな!」


初めての対人戦、凄いドキドキする。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでくださりありがとうございます!


なんとこの小説!6万PV、1000フォロー突破しました!!(後、ラブコメ週間8位)


それとテストは何とか終りました!

疲れた笑


誤字脱字、アドバイスがあれば教えてください!

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