第15話

ロードが終わると画面には、俺らが乗っている飛行船とバトルステージであろう大きな島が映っていた。


「おっ、俺がリーダーか!どっか行きたい所あるか?」


リーダーとは俺達が飛行船から目的地まで降りる時に、代表して操縦する役割の事だ。


「やっぱここはフィル君に決めてもらおうかな〜」


「俺ですか!?う〜ん……それじゃあここなんてどうですか?」


そう言って俺が旗を立てたのはマップの端にあるものの、かなり大きい倉庫?などの建物がある所だ。


「お!いいな!」


「いいね〜、じゃあ頼んだよキョウ君〜」



:結構敵来そうな所に行くな


:フィルの初陣だ!!


:キョウ〜ちゃんとフィルを守れよ〜


:フィル君は人間相手にどれだけ戦えるんだろうか


:ドキがムネムネする



「3パ来てるよ〜」


「おけ!」


3パーティーか、結構居るな。

戦えるかな?


俺はとりあえず響と一緒に行動することにした。


「あっ、フィル!ここにバルト落ってるぞ」


響がバルトを見つけたようだ。

何も持ってないから急いで取りに行く。


「サンキュ、弾あったら誰かください」


「おっけ〜」


「1回サーチ入れるー!」


「わかった」


「ナイスー」



響が使っているキャラは、範囲内にいる敵の居場所を一定時間把握できる能力を持つ、サバイバーだ。


「240方向に5人居るぞ!」


「240方向は〜、こっちか」


まだ慣れていないので、数字で報告されると少し迷う。


:ナイスサーチ


:あれ、戦い起こるんじゃね?


:漁夫狙おう!



「そうだな!漁夫狙うか!」


「わかった〜、あっ、フィル君ちょっとこっち来て〜これあげる〜」


そう言って新奈さんはアイテムを落とす。


「この紫のシールドあげる〜あとこの金のダウンシールドも〜」


「えっ?良いんですか?」


「いいよ〜私たちで姫プしたげる〜」


「えっ!俺も!?」


「もっちろーん」


:いいね!


:姫プww


:フィル姫!


:キョウ完全に巻き込まれたなw


:草


姫プとはまぁ、わかりやすく言うと強いアイテムなどを献上したり、敵から守る事だ。


そんな事をしていると敵が戦闘を始めた。


「おっ!始まったぞ!」


「もう少し近づいた方がいいんじゃない〜?」


「そうだな!もう少し近く行くか!フィル!なるべく物陰に隠れながら移動な!」


「了解」


俺らは物陰に隠れながら近づいて行く。

すると…


「やばっ!サーチされた!バレたわ!」


相手にもサバイバーが居たらしい。

相手のサーチにより、居場所がバレ戦闘が始まる。


「右から来てるよ〜」


「おk!シールド割った!!」


「左の奥にもいるよ、85当てた」


俺は右を響達が抑えているので、左の奥の敵を狙った。


:うっま!!


:ナイスすぎ!!


:うぉぉぉ!


:やっぱセンスあるな!


:あれ?俺より上手いんだけど…



俺が奥の敵を狙っていると俺達が元いた場所から、スナイパーで撃たれ、シールドが大きく削られる。


「やべ、俺達が元いた場所にスナイパー居るよ」


「フィル!一旦退いて回復しろ!」


「私、右の相手するからキョウ君左とスナイパーお願〜い」


「わかった!フィル回復ないならここにデカシールド置いとくから使って!」


「サンキュ」


俺は響が落としたシールドを全回復するアイテムを拾い、物陰に隠れる。


:うわ、キッツ


:高台取られてるの痛いな


:退いた方が良くないか?


:フィルー!死ぬなー!


「もっかいサーチ入れるわ!

右に居るやつ1人ダウンしてる!突ってもいいかも!」


「行っちゃお〜この場所キツいしートランポリン出すね〜」


そう言ってミエルさんがトランポリンを設置する。


ミエルさんが使ってるキャラは能力で移動速度を早くし、必殺で長距離移動ができるトランポリンを出すことが出来るランナーだ。


「突れ突れ!レッツゴー!」


俺達はトランポリンで右の敵の方に突撃する。


「えっ!!」


俺は響達に付いて行こうとトランポリンに乗ったら空中でスナイパーに頭を抜かれ、ダウンしてしまった。


「ごめん!」


「あのスナイパーうっま!!!」


「やばいね〜フィル君物陰で自己蘇生できる?」



俺はさっきミエルさんから貰った金のダウンシールドの特殊能力で本来、自分で蘇生できないのだが、することができるのだ。


「やってみます」


:あのスナイパー凄すぎ!!


:空中でヘッド抜くのかよ!やっばw


:え?チーター?


:おいよく見ろ!キルログに青いペンギンってあるぞ!あれはスナイパーの鬼だ!!


:え?マジモン?


「おいフィル!お前の事ダウンさせたのあのペンギンさんじゃん!」


「その人ってすごい人なのか?」


「ストリーマーの凄い人だね〜」


「あ゛!悪いやられた!この軍人もうミリ!」


俺が物陰に移動しようとしていると響がダウンさせられた。


「いや〜、キッついね〜ごめん退く!」


ミエルさんはこの場所から離れようと能力を使い逃げる。


すると…


パーン


「「「あ」」」


:あ


:あ


:かーなーしーみのー


:向こうーへとー


:スナイパー上手すぎw



ペンギンさんにスナイパーでやられた。


「いや〜、ごめんー!」


「ドンマイドンマイ!てかフィルすげーじゃん400ダメージ与えてるじゃん!」


リザルト画面を見ると俺が416ダメージ、響が543ダメージ、ミエルさんが1キルの637ダメージだった。


いつの間にミエルさんキルしてたんだ。


「もう1回行こうか!」


ミエルさんがそう言う。


「そうですね、もう1回行きましょう!」


「いや〜、悔しい!」


俺達はこの後3回ほどマッチをして、そろそろ終わりにすることにした。


「じゃあ今日はここまでだな!」


「いや〜、楽しかった」


「ね〜、またやろうね〜」


:もう終わっちゃうのか


:ピエン(´;ω;`)


:フィル君Twitterのアカウント作る?


「そうそう!この後フィルのTwitter垢作るから出来たら俺RTするから待っててな!」


「私が最初にフォローするんだ〜」


:ミエルさんw


:草


:待ってるよー


:いや、俺が最初フォローするんだぞ!


:いやいや、私だって


「そんじゃ、みんなまたなー!」


「じゃあね〜」


「おつダラ〜」


:バイバイ!!


:フィル君1人の配信楽しみにしてる!


:おやすみ〜


:おつダラ〜


こうして配信が終わった。


「新奈さん、今回はありがとうございました!」


「全然大丈夫だよ!また誘ってね!」


「じゃあ!今回はこれでお開きだな!」


「そうだね、お疲れ様〜」


「お疲れ様です!」


「またな!」


こうして配信も終わり、俺達は解散した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでくださりありがとうございます!


なんと!もう7万PVになりました!

嬉しくて猫をモフりまくりました笑


小説の案を考えていると絶賛厨二病なお年頃だから、厨二ワードしか思いつかん笑

なので異世界小説書いてみようと思います!笑

ちなみにもし異世界小説書くとしてもこの小説がメインなので、超不定期更新になりますね。






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