第11話

俺達はお昼ご飯を食べに行こうとしたが…


「マジかよ」


どのお店も行列ができていて、すぐには食べれない状態だった。


「先輩〜、お腹が空きました〜」


鈴も空腹が限界のようだ。


どうしよう……そういえば鈴の家がこの辺って聞いた気が…


「鈴、家って近いか?」


俺がそう言うと鈴がキョトンとしている。


「そうですが、それがどうしたんですか?」


よし!なら


「鈴の家で昼飯食うか!もちろん飯は俺が作るぞ!」


俺がそう言うと鈴の動きが止まった。


どうしたんだろう………は!もしかしてお腹がすき過ぎて動けなのか?


「鈴もしかして、お腹がすき過ぎて動けないのか?おぶってやろうか?」


すると鈴は急に慌てだした。


「え、え、え?うちでご飯食べるんですか!?」


「どのお店も混んでて飯食えないからそうするしか無くないか?あ、それとも俺の家にするか?響居るけ「じゃあ私の家で食べましょうか!」 お、おう」



響の名前が出たら即決かよ…響、お前、何したんだ…


「じゃあ私、少し片付けとかしたいので食材をお願いしますね!」


「あぁ、何か食べたいものあるか?」


「ハンバーグが良いです!中学の時に、先輩が分けてくれたハンバーグの味が忘れられなくて…ダメ、ですか?」


はい、可愛い

こんなの断れる人なんて居るのか?


「もちろんいいぞ。楽しみにしてろよ!じゃあ行ってくるわ」


「はい!楽しみにしてます!」


そう言って俺はスーパーへ、鈴は家に行った。


[鈴視点]


私は今、焦っていた


「どうしようどうしよう!先輩が家に来ちゃう!」


そう!なんと先輩が家に来るのだ。


「とりあえずこれとコレをこっちに置いてと」


リビングはある程度片付いた。


「問題はこの部屋ですね…」


私が扉を開けるとそこは先輩の写真、先輩から貰ったもの、更には先輩が捨てた物が置いてあった。


「コレを先輩に見られたら嫌われちゃいますもんね。念の為、片付けましょうか」


私は慎重に片付け始めた。


「この先輩、いつ見ても可愛いですね」


「こっちの先輩はカッコイイ…………って!ダメダメ!…やっぱこの部屋に来ると先輩への愛が異常になりますね。」


まぁ、こんな部屋を持ってること自体が異常なんですが


そしてちょうど隠し終わった時に先輩が来た。



ピンポーン


「はーい!ちょっと待ってください!、すぐ行きます!」


私は部屋に鍵をして玄関に向かった。


[怜斗視点]


「ようこそ先輩!入って良いですよ」


鈴にそう言われたので入ることにした。


玄関の扉が開くとそこはとても女の子らしい空間になっていた。


「先輩、お腹が空きました!早く作ってください!」


鈴がかしてくる。


「わかったわかった。キッチン貸してくれ」


「良いですよ、付いてきてください!」


そう言って鈴がキッチンまで案内してくれる。


「着きましたよ、ここです!」


「おぉ、凄いな、必要な物が十分すぎるほど揃ってる」


そこには沢山の調理器具があった。


「当たり前ですよ、私料理しますし」


「さすがだな」


俺は必要な物を用意していく。


「よし、じゃあ作るか。鈴、すまないがあっちに行ってもらっていいか?人に見られてると集中できなくてな」


「わかりました!楽しみに待ってますね!」


そう言って鈴はリビングに向かう。


俺は、いつも通りにハンバーグを作っていく。




「よし、完成、鈴!この皿使っていいか?」


俺は食器棚にあった大皿を使っていいか確認する。


「良いですよ!好きなの使ってください!」


「ありがと」


俺は皿の縁にハートが描かれた皿にハンバーグを乗せて、特製ソースをかけていく。

そして鈴の近くにある机に食品を並べていく。


「先輩!もう食べてもいいですか?」


鈴が目をキラキラさせている。


「あぁ、召し上がれ」


俺がそう言うと鈴はゆっくり味わいながら食べていく。


響とは大違いの綺麗な食べ方だ。


「美味しいです!」


「そうか、嬉しいよ」


そう言ってから俺も食べ始めた。


「うん、美味い」


30分後


「はぁ、美味しかった〜」


「お粗末さんです」


俺は皿を洗ってから鈴に言った。


「さぁ、何する?」


「映画見ましょ映画!」


鈴は配信サービスに登録しているらしく、テレビで様々な映画が見られるようだ。


「おう、いいね!何見る?」


「コレ見ましょう!」


そう言って鈴が勧めてきたのは【かぐや姫は告られたい】と言う、映画だった。


「これの続編が出るらしくて見直したいんですよね」


「イイじゃん面白そう。」


こうして俺達は映画を見始めた。



結論から言うとめっちゃ面白かった。


恋愛要素も上手く作られていて、それでいてコメディも面白い。最高かよ


絶対続編を見に行くわ


「はぁ〜面白かったですね!」


「あぁ、最高だった」


そして時計を見ると4時半だった。


「そろそろお開きかな」


「そうですね…」


俺は帰る準備をする。


「それじゃあ帰るね」


「はい。…………先輩、またデートに誘って良いですか?」


鈴がそんなことを言ってくる。


ひ〜、陰キャ(自称)の俺には刺激が強すぎる。


「いいよ、楽しみにしてる」


「ありがとうございます!それじゃあまた」


「あぁ、また」


こうして俺の初デートが終わった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでくださりありがとうございます!


なんと!この小説が1万PVを達成致しました!!

やったー!


これからも頑張って書いていくので読んでくれれば嬉しいです!



次は配信パートです!


あと今回読み直してないのでおかしいところがあるかも…

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