第10話 修正しました

俺たちは天空のペンギンで有名なサンシャイン水族館に来ていた。


「先輩!先輩!見てください!ペンギンが、空飛んでいますよ!」


鈴は子供のようにはしゃいでいた。


そういえば何気に水族館来たの初めてかもしれない。


「凄いな、テレビで見るよりも実際に見た方が壮観だな。」


「ですね!先輩!次ここ行きましょ!」


そう言って鈴が、体を寄せてパンフレットを見せてくる。


「な、なぁ鈴」


「ん?なんですか?」


「なんですか?じゃなくてさ、その〜ちょっと近くない?」


「あっ、す、すいません」


俺がそう言うと鈴が俺から勢いよく離れた。

すると鈴は後ろにいた人にぶつかってしまった。


「きゃっ!」


「大丈夫か!鈴!」


俺は鈴の手を引く。

鈴との、距離が限りなく0になる


「えっ、先輩?」


「気をつけろ、人にぶつかるくらいなら俺から離れるな」


「せ、先輩!?な、なんですか急に!」


鈴は顔を真っ赤にしている。

なんかすっげぇ恥ずかしい事言った気が…


「わ、悪い!なんでもない、忘れてくれ」


「いえ、忘れられる気がしません…先輩!かっこ良かったですよ!」


「え、あ、うん」


「あはは!なんですか、うんって。ちなみにこれは本音ですからね!」


頼む、今はそういうのは言わないでくれ、余計反応に困る…


鈴はもしかして俺の事が好き、、なのか?

いや、待て待て、これで俺の勘違いとかだったらくそ恥ずかしいぞ。


「それに、もっと「なぁなぁ!あっち見に行こうぜー!」


鈴が何かを話していたが元気ハツラツの男の子の声でかき消されてしまった。


「すまない、もう一度言ってくれないか?」


「なんでもないです!早く行きましょ!」


「あ、あぁ」


俺は鈴に引っ張られ、去年新しく作られたエリア、海月クラゲ空間へ向かった。


着くとそこは神秘的な空間だった。


「うわぁ、凄いですね、先輩」


「あぁ、なんか凄いな」


俺はあまりの凄さに語彙力を失った。


いや、まじで凄いんだって、みんなも見てみたら絶対語彙力無くすって。


俺らが海月を見ていると、誰かに服を引っ張られた。


「ん?誰だ?」


俺が後ろを向くと誰もいない。


「先輩?どうしたんですか?」


「いや、誰かに服引っ張られた気がしたんだけど…」


するとまた引っ張られた。


俺がまた後ろを向くと誰も居ない……と思ったら居た!足元に!

危ない!踏んじゃうよ?!


俺の服を引っ張っていたのは涙目になった小さい女の子だった。



「先輩?どうし……先輩、なんで小さい女の子泣かしてるんですか」


「いや、違うって!多分迷子だと思う…」


俺はしゃがんで女の子と目線を同じ高さにする。


「どうしたのかな?迷子になっちゃった?」


「ううん、めいがまいごじゃなくてお姉ちゃんがまいごになっちゃったの」


この子はめいちゃんって言うらしい。

お姉ちゃんと離れちゃったのか。


可哀想だな、一緒に探してあげようかな


「お姉ちゃんが迷子になっちゃったのか、じゃあ一緒に探してあげるよ。鈴いいか?」


俺は一応鈴に確認する。


「もちろんいいですよ!」


「ありがとう、よし、じゃあ探しに行こうか。

お兄ちゃん達が迷子にならないように手を繋いでいいかい?」


「うん」


俺はさすがに人が多いのではぐれないように手を繋ぐ。


「先輩、私もはぐれないように手を繋いでいい……ですか?」


鈴がそう言ってくる。


「あ、あぁ、い、いいぞ」


俺は鈴とも手を繋ぐ。


すげぇ、鈴の手めっちゃ柔らかいんだけど、女の子の手ってホントに、柔らかいんだな。


って違う違う!今はこの子のお姉さんを探さなきゃ


「ねぇめいちゃん」


「なぁに?」


「どこら辺でお姉ちゃんとはぐれちゃったかわかる?」


「う〜んとね、カワウソ!」


「カワウソ?」


俺はどこか分からなかった。


「先輩、もしかしてここじゃないですか?」


そう言って鈴がパンフレットを見せてくる。


「なるほど…じゃあここに行ってみようか!」


俺達はお姉さんを探しながらカワウソの居る所へ向かった。


「めいちゃん、水族館楽しい?」


俺は不安そうな顔をしているめいちゃんを安心させようと、ちょくちょく話題をふった。


そうするとめいちゃんはニッコニコで話してくれるようになった。


「めいね!お魚さんが上を通るトンネルね!見てきたの!お魚さんたくさんいた!」


「そうなのか〜、めいちゃんがおすすめする所なら後で行ってみようかな」


「うん!ぜったいいったほうがいいよ!」


などと話しているとカワウソのいるエリアに着いた。


すると、あからさまに何かを探している銀髪ポニーテールの女の人がいた。


「ねぇめいちゃん、もしかしてあそこに居る人がお姉ちゃんかな?」


そう鈴が言った。


「あっ!おねーちゃーん!」


やっぱりそうだったらしい。

めいちゃんが大きな声で呼ぶと女の人が振り返って走ってこっちに来た。


「めい!良かったぁ、ごめんね、ボクが迷子になっちゃって」


いや、ホントにめいちゃんじゃなくてお姉さんが迷子だったのかよ。


てかどっかで聞いた事ある声だな。てか一人称がボクって人に初めて会った。

ボクっ娘……いいね!


俺がそんなくだらない事を考えていると、お姉さんが俺らに話しだした。


「めいをボクの所に連れてきてくれてありがとね」


「いや、大丈夫ですよ」


俺がそう言うとお姉さんが驚いた顔をする。


「?どうしました?」


「も、もしかしてフィル君ですか?」


バレた!!ヤバいヤバいヤバい!どうしよう!

と焦っていると。


「ボク、ミエルですよ!」


「え!?ミエルさん!?」


そうだ。やっぱどっかで聞いた事ある声だと思ったらミエルさんだ!


「まさかこんなところで会えるとは思ってなかったよ」


「それはこっちのセリフですよ、え〜と…なんて呼んだらいいですか?」


「そういえば名前言ってなかったね。ボクは神楽坂 新奈ニイナ、新奈って下の名前で呼んでね」


「俺は如月 怜斗。俺も下の名前で呼んでもらって構わないです」


俺たちが自己紹介をしているとめいちゃんと遊んでいた鈴がこっちにやってきた。


「先輩、その人知り合いですか?」


「あぁ、響の先輩だ。」


俺はとりあえず響の先輩と言っておく。


「初めまして、神楽坂 新奈っていいます。気軽に新奈って呼んでね」


「は、初めまして、市川 鈴です。私も鈴って呼んでもらって構いません」


鈴は何故か緊張しているようだ。


すると新奈さんは何かを思い出したように腕時計を見る。


「すいません、この後用事があるので行きますね。めい!行くよ〜」


「はーい!じゃあねお姉ちゃん、お兄ちゃん!」


そう言って帰ってった。


ぐぅぅぅ


隣を見ると鈴が顔を赤くしている。


「そろそろご飯食べに行くか」


「は、はい!そうしましょう!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでいただきありがとうございます!


ミエルの中の人やっとこ出せました!


すいません、勉強の合間で書いたのでどこかおかしい所、直した方がいいところがあるかもしれません。

見つけたら教えてください。


沢山のフォローありがとうございます!

アドバイス、誤字脱字などがありましたら教えてください

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