響side 1

俺は今、全力疾走していた。


「やべぇ!やべぇ!朝練忘れてた!!まじやばい」


そう、朝練を忘れていたのだ。


昨日の夜にテンションが爆上がりして全然寝付けなくって、寝坊しちまった。


なぜ寝付けなかったかと言うと計画が順調に進んでいるからだぜ!


その計画とは聞いて驚け!


《怜斗の自己評価を爆上げしよう作戦!》だ


怜斗は、ちと自己評価が低いところがあるからな。

まぁ昔色々あったのが原因なんだが、その話はまた今度するとしよう。


俺がこの作戦を思いついたのは怜斗が俺の配信に凸って来た時だ!


もうビビっと脳に電撃が走ったね。


作戦のその1!怜斗をちょくちょく配信に出すようにして、怜斗のファンを作る。


その2!Vスタに怜斗をVTuberにしてくれ!と頼み、怜斗にVTuberになってもらう。


その3!皆、怜斗の声を褒めるから、それによって怜斗の中の自己評価がどんどん上がって行く


と言う作戦だ!

今はなんとVスタの方から怜斗にVTuberにならないかと聞いてみてくれ、とお誘いの連絡が来ている。


もう順調に行きすぎて怖いわww


とまぁ、そんな感じで今日の夜に怜斗に「VTuberやらない?」と聞いてどうするか考えてもらう予定だ。


てかマジでやばい朝練の時間もう終わるんだけど!


キーンコーンカーンコーン


俺が学校に着いた瞬間にチャイムが鳴った。


「やべぇ、終わったわ。とりあえず顧問に謝りに行くか」


俺は体育館に向かう。


体育館に着くと皆俺に話しかけてくる。


「おう、響!寝坊か?朝練終わっちまったぞ」


「お前早く顧問に謝ってこいw」


「わかってるわ!今から行くんだよ!」


俺はそう言って顧問の方へ行く。


「中村先生!」


「おっ、響か!なんだ?寝坊か?」


「はい、すいません!」


俺は頭を下げて謝る。


「いいっていいって、でも寝坊したならちゃんと連絡してくれ。事故にでもあったのかと思ったわ」


「はい!次から連絡するようにします!」


顧問の中村先生が古い考えの人じゃなくて良かったわ。


俺は放課後も部活があるので荷物を置きに行く。


部室に入ると皆、昨日の配信のことを話していた。


「昨日の配信みたか?キョウの同居人のフィルってやつ声めっちゃかっこよかったよな!」


「あぁ、つい愛を叫んじまったよ」


「おっ、響!怒られたか?」


「いいや、怒られなかったわ!逆に心配されたわw」


「そういえば響の声ってキョウに似てるよな!」


「あぁ、あれだろ!VTuberだろ!俺も聞いてびっくりしたわw」


とりあえず俺はバレないように別人の振りをした。

しかも皆怜斗のことを褒めている。

自分の事のように嬉しいな!


「響くん、また荷物部室に置いてくの?」


翔ちゃんが話しかけてきた。


「おぅ翔ちゃん!今日も可愛いな!もちろん荷物は置いてくぜ!持ってくのめんどくさいからな!」


「だから可愛いはやめてって言ったじゃん!」


「辞めませーん!」


「ぐぬぬ、いつか絶対かっこいいって言わせてやる!」


「あぁ、頑張れ!多分無理だと思うけどな!」


「無理とか言うな!」


「すまんすまんw」


俺は部活の友達と話しながら教室に向かった。


教室に着いてスマホを開くと怜斗からメールが来ていた。


〘響、help〙


〘どした?〙


〘皆昨日の配信のこと話してて身バレしそうで怖いんだけど、、〙


〘大丈夫大丈夫!バレん、バレん、てか同じ教室なんだから普通に話せばいいのに〙


〘絶対嫌だ、俺は目立ちたくないんだよ〙


「ひーくん!おはよ!」


「春華おはよ!」


春華が話しかけてきた。

今日も可愛すぎるだろ!何その笑顔!俺を殺す気か!


〘そかそか、あっ、春華来たからじゃあな!あと家に帰ったら重大発表あるからな!〙


〘は?重大発表?何する気だ!〙


〘な、い、しょ!〙


〘気持ちわりぃ!〙


今夜が楽しみだ!!

↑なんかこの言い方だと卑猥だな…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

別視点書くのって難しいですね


フォロー、ハート、応援コメントありがとうございます!


まさか響がこんな計画を立てていたとは…


アドバイス、誤字脱字などがありましたら教えてください。

次、柊さんと、イチャイチャするかも?





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