厄災戦争 マッチアップ
マルネスとカーバンクルが元勇者とヘルハウンドと戦闘を開始した頃。
世界のあちこちで女神への復讐者と世界を守る者達のマッチアップが決まり始めていた。
戦うことが確定している者達は、やってきた者達が間違いない事を見てマルネスが上手くやってくれた事を察し、不確定要素を持っていたもの達はその対戦相手に一喜一憂する。
「マルネスが上手くやってくれたみたい。皆。仕事の時間」
「悪魔が........30体ぐらいかな?数で言えば私たちが不利だね」
「こういう時は数よりも質が重要ですよ。圧倒的な強さがあれば、あの程度の数は問題ありませんから」
「........チッ、大魔王様から無理やり離された。おい、戻れないのか?」
「ダメだ。転移の宝物が壊されてる。あの人間、的確にこちらの足を奪ってきた」
「どうやら、この愚か者たちを始末するしかないようですね」
三姉妹&獣人組vs悪魔達。
「ほへー。随分と強そうな厄災級魔物達が来ちゃったね。でも、私達よりは弱そうで助かったよ」
「あまり油断しすぎるなよ。アスピドケロン、お前は楽しくなり過ぎると遊ぶ癖があるからな。これは世界を守る戦いだが、そんな事はどうでもいい。儂らが負ければ、団長殿たちへの負担になるという事だけは覚えておけ」
「分かってるよウロちゃん。団長さんに迷惑はかけられないから、遊びはなしだよ」
「転移の魔術。防げなかったのは痛いな。そうだろう?バハムート」
「全くだ。何より、この俺様の角をもぎ取った連中のいた国に復讐する前にこうなるとはな。まぁいい。軽い準備運動と思えば悪くは無いさ。アジ・ダハーカ」
“浮島”アスピドケロン&“輪廻の輪”ウロボロスvs“破壊竜”バハムート&“三頭”アジ・ダハーカ。
「yah!!まさか、ここであなたに会うとは思ってなかったデース。なぜ貴方があちら側にいるのですか?」
「........こちらのセリフですよお姉様。何故貴方がここにいるのですか?そして、その殺気はなんですか?」
「分からないのですか?女神を殺そうとする愚か者が。それと、私はあなたの姉ではないでーす。デンゲイ?」
「その飄々とした話し方を辞めてください。というか、いつの間に人の言葉なんて覚えたのですかメデューサお姉様」
“蛇の女王”メデューサvs“虹蛇”デンゲイ。
「あら?こちらに来るのは一体だけだったはずなのだけれど、手違いかしら?」
『母様。コイツら強い』
「そう心配しないでベオーク。手段を選ばなければ簡単に勝てるわ」
『........ワタシは厄災級魔物では無いから、足でまといかもしれない』
「始まる前からそんな弱気なことを言わないの。そうは思わない?混ざり者達さん?」
「ガルルルル」
「ピキー........」
「話せないのね。言葉が分からないとは予想外だわ」
“蜘蛛の女王”アラクネ&ベオークvs“混合獣”キマイラ&“毒鳥蛇”コカトリス。
「相性最悪なんだが?マルネスのヤツ、ちゃんと考えて飛ばしてくれよ」
「そう言うなジャック。そもそも人の身で厄災級魔物を転移させている時点で割と規格外なのだからな」
「いや、私は強くないから基本お前に全て任せるぞ?サポートはしてやれるけども」
「私もあまり強くは無いんだけどなぁ........」
「ピィ........」
「ブルル........」
「人の言葉を話せないのか。これは話し合いの余地も無さそうだ」
“大蛇”ユラン&“鬼火”ジャック・オー・ランタンvs“不死鳥”フェニックス&“八脚馬”スレイプニル。
「1人は確定していたけど、もう一体がこんなにも恐ろしい魔物だとは聞いてないよ?どうしようコレ」
「シュナ?そう言いながらお酒を飲むのは辞めようよ。流石に戦闘前に飲むのは不味いよ」
「大丈夫大丈夫。少しお酒を飲んだ方が頭がスッキリするから」
「えぇ........」
「転移、何度やっても慣れませんね。そう思いませんか?ヒュドラさん」
「それは思う。ちょっと気持ち悪い」
「ちょ、吐かないでくださいね?!貴方の毒は尋常じゃないんですから!!」
“
「アタシの相手はアンタか。ちょいと苦戦しそうだな」
「リンドブルム........俺を知っているのか?」
「いや?だが、特徴から予測できる。フェルニゲシュだろ」
「正解だ」
“流星”リンドブルムvs“黒龍”フェルニゲシュ。
「フム?一体だけだと?不具合の発生か?」
「でしょうね。まぁ、すぐに終わらせてほかの加勢に行けばいいだけの話しよ」
「フハハハハ!!それもそうだな!!」
「ブルム」
“真祖”スンダル・ボロン&“真祖”ストリゴイvs“不純の使徒”バイコーン。
『僕の所に来たのはコイツか。力技勝負になるな』
「........同じ毒使いとは。力量差が出る」
『言葉、話せるんだ』
「頑張った」
“毒死”ヨルムンガンドvs“毒王”バジリスク。
「これならすぐに終わるな。嫁の手伝いに行けそうだ。ラナー、大丈夫かな?」
「ブルン!!」
「安心したまえ。手は抜かない」
“強大な粉砕者”ジャバウォックvs“牛蛇”オピオタウロス。
「ワタシの相手は厄災級魔物では無く人ですカ。まぁ、そちらの方が楽なので良いですけど」
「喋る木偶の坊........貴様、ドッペルゲンガーか」
「はいそうです。貴方のお名前は?」
「“神殺し”エグマ」
「........今回の戦いに相応しい二つ名デスね」
“自己像幻視”ドッペルゲンガーvs“神殺し”エグマ。
「ガルゥ」
「あらあら、随分と可愛いお犬さんね。私が可愛がってあげるわよん」
「........ガルゥ」
“神狼”フェンリルvs“脳筋”マリアーヌ。
「ゴルゥ?」
「ブルッ」
「ゴルゥ」
「ブルルッ」
“月狼”マーナガルムvs“純血の使徒”ユニコーン。
「グルゥ........」
「フハハハハ!!この俺様の相手はケルベロスか!!不足なし!!」
“地獄の番犬”ケルベロスvs“天命”シャイン。
「ゴルゥ........」
「双頭オルトロスか。犬畜生ごときが俺の相手だと?」
「ゴル」
“双頭”オルトロスvs“絶対者”ラウン。
「人ガ相手トハ。予想外ダ」
「誰だあんた。まぁ、いいや。全部殺せば問題ないってアイツも言ってたしな」
「神罰ヲ下ス」
「魔物が神の真似事か?笑わせてくれるねぇ」
“不死王”ノーライフキングvs“天下無双”アドネル。
「ほう。世界の創造主か。これはこれは。初めまして」
「初めましてなの」
「私と同じ方を見るのは初めてですな。これは楽しくなりそうだ」
“蒼黒氷竜”ヘルvs“灼熱の創造主”ムスペル。
「なぜ貴様らがここにいる?」
「これは一気にきな臭くなったね。まさか、ジジィの方がマトモだとは思わなかった」
「女神は我らを裏切ったのだ。殺す権利はある」
「そういう事だ。元同業者」
「言ってろハゲ。今からぶち殺してやる」
「我よりはマトモだと思っていたのだが........残念だ」
“原初の竜”ファフニール&“原初の海竜”リヴァイアサンvs“原初の地竜”ベヒーモス&“原初の暴竜”テンペスト。
「私の相手は貴方方ですか........誰ですか?」
「いや、今のは知ってる流れじゃん。なんで分かってますよって雰囲気出したんだよ」
「いや、そっちの方が様になるかなって」
「おもろい魔物やなー。まぁええわ。ほなやろかー」
“終焉を知る者”ニーズヘッグvs“大噴火”レナード&“疫病”クロネス。
「また貴方ですか」
「次は殺すと決めていたからねぇ。逃げんじゃねぇぞ?私に殺されるまではな」
「相変わらず、戯言が得意なようで」
“黒鎖”東雲花音vs“魔女”ニヴ。
「本当に来たんだけど。アイツマジで滅茶苦茶だな」
「いや、それよりも目の前のやつの方が滅茶苦茶だよ。僕らの全てを使って勝てるかどうか........コレが本物か」
「フム?コレが今代の勇者か」
“勇者”光司&神聖皇国戦力vs“大魔王”アザトース。
「やはり僕らに立ちはだかるか」
「言っただろ?お前らは殺す。自分の復讐に人様を巻き込むんじゃねぇ」
「ほっほっほ。あの時の借りを返すとするかのぉ」
「やってみろよジジィ。今度はあの世に送ってやる」
「こいつが危険実物?強そうには見えんな」
「油断禁物。我らの全力で潰すのが得策だ」
「やれるもんならやってみな。その前にお前ら全員殺してやるよ」
“黒滅”東雲仁vs“人類の祖”アドム&“剣聖”シルバ・フォトン&“増殖者”バラン&“七頭”エレンスゲ。
この世界の命運を分ける戦いが、今始まる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます