第六十五話
そして
四日前とは
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
そして
市之進は確実に戦力になるなという表情の誠兵衛は、その提案をありがたく受けた。
「よろしくお願いします。市之進さん」
「うん。こちらこそ頼むよ、誠兵衛君」
下野の国に向かおうとした三人に、美玖は告げた。三人とも、無理をするなよ。なあに、また負けたっていい。そしたら稽古をして、勝つまで清三に
それを聞いてことみは、
「はい。ありがとうございます、美玖さん。それじゃあ、行ってきます!」
●
そして日が完全に落ち
清三は、またしても『光』に
「クックックッ……。キョウノエモノハ、サンニンカ……。ウン? マエニ、ミタヤツガイルナ。マタキョウモ、タオシテヤル。クラエ!」
清三は『光』を、左から右に
すると『光』から飛び出た三本の光の矢が、ことみに
清三は今度は『光』を三回、振るった。
再び、ことみに襲いかかった九本の光の矢はしかし、『陰』と『陽』の突きで消滅した。
清三は、
「ナラバ、アタラシクキタヤツ! オマエヲタオス! クラエ!」
九射!
九本の光の矢が、市之進を襲った。しかし
すると『音』から生じた
「クッ、ナラバ!」
清三は
清三は、
「クッ、ドウナッテイルンダ?……。コウゲキガ、マッタクキカナイ……」
そして『光』を、頭上に
「ゲッコウヨ、ソノチカラノスベテヲ、ワタシノモノニシテヤル!」
清三は『光』を、自分の胸に突き刺した。胸には『光』の
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