君のためならば、命なんて惜しくない

朱鷺坂

第1話 モノローグ

 世の中の男性諸君ならば、こんなことを1度は想像・妄想したことくらいあるのではないか?


 強大な敵が出てきたけど、それを俺が何とか倒してヒロインを守る。そしてヒロインと結ばれたり、はたまたハーレムを築いたり。彼女たちと幸せな生活を育む。

 そんな妄想を。


 安心してくれ。俺もそんな想像・妄想はしたことがある。

 好きな人を助けて結ばれないかなぁ、とか。


 けど、この話ではそんなものは幻だ。

 俺にはそんな強大な敵を倒せるだけの力もなければ、敵を倒した先のヒロインと結ばれる幸せな未来なんてものも存在しない。

 でも、それでも、好きな人を助けたいと必死に戦う1人の男の話だ。


 え?それじゃあ、あまりにも報われないって?


 大丈夫。報いはあるさ。必ず。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る