第5話 カタルシス・フォーク術
「今日は、ンクンクの呪いをどうにかしてやろうとか言ってた店長の所へ行こうかな。」
実をいうとちょっと面倒くさい。しかし、予定があるという事でいつもより早く目が覚めていた。
「ンクンク、準備できたら早めに行ってみよう。」
「はあー。まだ店、開いていないでしょ。」
「早く行って待っておけばいんじゃない。」
「はあー。」
こうして2人は、まだ早いが出発することにした。
「それにしても呪いが軽減されるって言ってたけど軽減ってどんな状態になるんだろう?」
「はあー。まず、なんの呪いかまだ分かってないからね。」
「そのため息じゃないの?」
「はあー。そうかもね。
話しながら歩いていると店へ着いた。
「まだ、開いてないね。」
「はあー。ほらね。宿を出る前に言ったのに。俺の意見を無視するからだよ。」
「あっ開いた。」
「はあー。また無視かい。」
店に入り店長を見つけたので話しかけた。
「店長。昨日ぶりです。ンクンクの呪いの件お願いします。」
「おう!こちらもちょうど準備が終わったところだ。こっちへ来い。」
ついて来いと言われた僕たちは、店長について行った。すると店長は床にある扉を開いた。
「地下へ行くから、この梯子を降りろ。」
梯子をおりさらに下へと続いている階段を下る。
「ながっ。」
「はあー。疲れた。」
「我慢しろ。あと少しだ。」
そして、ようやく目的地へ到着したようだ。
「着いたぞ。」
「やっとか。ってなにここ!広っ!」
「はあー。学校のグラウンドぐらいの広さがあるね。ここでするんですか?」
「そうだ。今から"カタルシス・フォーク術"を行う。だが、術を使う時に使うフォークが一本しかないから失敗できない。」
店長はどうやら"カタルシス・フォーク術"という術を使うようだ。
「質問していいですか。」
「なんだ?」
「フォークなんですが先に行っててくれれば準備してましたよ。」
「お前たちそういえば余所者か?」
「はい。村から来ました。」
「そうか…。」
店長は少し悲しそうな顔をする。
「まあ。準備していないのは仕方ないんだ。さっさと始める。呪いの坊主はそこの円の中心に立っておけ。絶対動くなよ。そして、えーお前…えーっと。」
「ジャムタです。」
「あぁ、ジャムタは円から離れたところで見守っておけ。」
そして、店長による"カタルシス・フォーク術"が発動する。
「ンクンクでは始めるぞ。はぁぁぁ
カタルシス・フォーーーーック!!!」
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