第2話 旅のお供に

 家を出て少し歩いていると見覚えのある人が立っていた。


「あれ?ンクンク、何してるのこんなところで。」


 僕の友達そしてライバルとも言える存在ンクンクに話しかける。


「はあー。旅に行くんでしょ?」


「そうだよ。」


 僕はンクンクに旅に行く理由を教えた。


「はあー。そういう理由だったか。俺もついて行くよ。」


 こうしてンクンクを仲間に加えた。


「で、どこに向かうの?」


 地図を開き説明を始める。


「まずはここに行こうと思う。ガガーリックタウン。」


「はあー。」


 ため息をついた。ンクンクに不都合な点があったのだろうか。


「どうしたの何度もため息をついて。」


「あっ。ごめん、これ癖なんだ。話している時に突然出てしまうんだ。何かの呪いのせいかもしれない。」


「これまでのンクンクにはそんなことはなかったのに。まさかそんな悩みがあったなんて。それもいつか必ず解決しよう。」


「はあー。」


 話しながら歩いているうちに目的の町、ガガーリックタウンに到着した。街の中に入り宿を借りてそこでンクンクに、今回この街町を訪れた趣旨を伝えた。


「この町では、僕の目的である”それは草“について情報を集めようと思っているんだ。今日は一日ここで一泊して明日から本格的に始めようと思う。」


「はあー。わかった。因みに今、分かっている情報は?」


「何処か遠い場所にあることしか分かってない。」


「はあー。おけ。明日頑張ろう。」


 こうして1日目の幕が閉じた。





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