第37話 魔族復活。暑苦しい…。

「………………………う……お………あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああるううううああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

なんだこの声!急にゴーレムの中から聞こえてきた⁉︎あの中に人なんていなかったはずじゃ……。


「まさか……。」

行方不明になってたあの……。


「寒いわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


やっぱり魔族の声じゃねえか!


声と共に、とんでもない熱波が飛んできた。


『あっつ!火傷するわ!こんなの!』

なんだこの熱量!前に行った火山の噴火直前みたいな熱さだぜ⁉︎


「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ寒寒寒寒寒!!!」

あの中心温度マジどのくらいの温度になってんだ⁉︎


っていうかゴーレムが!ゴーレムが無残に溶けてる!着ぐるみ着てなかったら死んでたかもな………。


「あの堕天使…………ガタガタ………我輩が油断していたとはいえ……我輩をここまで追い詰めるとはなかなかやるなぁ…………ガタガタ……ズビビ……。」


というか………これもしかしてゴーレム復活しないんじゃね?


そのくらいまで体が溶けているゴーレムを見て、何を思ったのか魔族は。


「八つ当たりだ。すまない。」

といって地面を溶岩に変えて風呂にしてた。



はへ?一体どんなパワーだよそれ。


「ふい〜〜少しは温まるなぁ……やはり、即席であるが故に、少しムラがある……が、十分だろう。トウッ!」

あっ、溶岩から出てきた。


「ふぅ………よし。では強者よ!戦おうではないか!」

『「いや、この状況では普通やらないだろ。」』


しかも、あいつ魔力高いのに、スキルは温度の上昇ってか?バケモンだなおい……。


「ムゥ………なぜ戦わんのだ。つまらぬだろう。何か理由でもあるのか?」

「周りの状況を見てみろよ……。民家がいくつか壊れてるんだぞ……。しかもダンジョンゴーレムの片付けだって……。」


あれ?ゴーレムのかけらがない……。まさか⁉︎


「……まだ修復してやがる……。」

溶けている部分は無理なようだが、冷えたところからだんだんと再生していっている。


「……やっべぇ……どうすんだこれ……。」

ここまで再生能力がたけぇとなると、どう処理すればいいかわからねぇ……。


『なぁ、俺に考えがあるんだが。』

なんだ?案って?


『俺の最終兵器で削ったのをあいつが燃やす、もしくは封印ってのはどうだ?どっちみちそうそう復活する事もないだろ。対策は後で考えれば良い。』


「確かにな……。なぁ魔族。提案があるんだが。」

「ふむ。考えがあるのだな。ならよかろう。何をすればいい?」

「あ、やっぱりあっさりいいって言うのね。まぁいいや。俺が粉々にするからそれをどっろどろに溶かすかもしくはもう封印ってのはできそうか?」

「前者なら可能だぞ。」

「じゃあそれで頼むわ。」



じゃあ頼むぜ!トラ!


『応!任せろ!』

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