第34話 ダンジョン

ボフンッ!


「どわっ⁉︎」

な、何か今下敷きにしなかったか⁉︎ふにふにしてたけど……この感触は…スライム…?なんだこりゃ⁉︎よくわからねぇ⁉︎


「わぷっ⁉︎」「うきゃあ⁉︎」「わぁいフニフニー!」


ん?今明らかにシェイラさんが幼児退行したな…って事は多分シェイラさんがこのクッションを用意してくれたのかな?


「何これ……プニプニしてるけど……。」

「確かに気になりますね〜。この素材よく見るとあんまり市場に出ない代物ですし…。」

「これ?私の故郷から持ってきた植物から取れるんだけどね。それとスライムゼリーを足すとこんな感じでこう……プニプニしててふにふにしてる不思議感覚の物ができるんだぁ…。」


+スライムゼリー+

スライムからのドロップ品。それを触った感触を説明するとぬるぬるでつるつるな上に、ぷにぷにしている。


「……これ……本当に何でこんな感触になるんだ……?」

「どう?気に入ってくれた…?」

「欲しい。めっちゃ欲しい。これくれるんだったらなんでもするかも知れん。」

「「「何でも⁉︎」」」

「まぁ、後でそこの話はするとしましょうよ。一旦この状況確認から始めねぇと。」

「あ、うん。そうだね。それには賛成。」

「………。何でも……何でも……何でも……。」

「………………クッション……?これまでには考えた事なかったですね……これを盾……いや、餌……じゃなくてプレゼントとしてあげれば先輩も……。」


あぁ、二人もトリップしちゃった。


「お〜い。今状況的にそんな場合じゃないから!ほら!戻ってきて⁉︎」

「「………はっ。」」

「何やってんだか…。」


つか、ダンジョンから投げ出されるってどういう状況になったら外に投げ出せれるんだよ。意味が分かんねぇ……。


そう思ってもう一度ダンジョンの方を見ると、砂煙りでよく見えなかった。


「ん?砂煙り?俺らが落ちてきた以外何もなかったよな……。」

段々煙が晴れてくる。


んぁ⁉︎何じゃありゃあ⁉︎


「ご……ゴーレム?」

ダンジョンが……………ゴーレムになった?


「何あれ!初めて見た!」

「これ……もしかしてあの報告書にあった………。」

「多分それで間違いないですね〜………ちょっとよくない気がしますね〜。」

ミーヤが冷や汗かいてる……。そうとうやべぇって事か。


「どう?気に入ってくれた?私のダンジョンゴーレム。」

「「っ⁉︎」」「ふ〜ん……。」「先ほどの……。あなたのせいでしたか。」


「フフ、この状態になればこの街も終わりね。」

「テメェ……どうゆう事だ。いや、そう簡単に教えてくれるはずもねぇだろうから一応言ってみただけだ。」

「へぇ…あのバカ獣人とは少し違うのね。」

「そこまでバカじゃねえんだよ。こっちは。」


知らぬところでディスられまくられるバカ獣人くんであった。


「まぁそうね、簡単に言うなら私たちの主に与えられた任務を遂行した結果、とだけ言っておくわ。そうそう、魔法とか撃っても意味ないと思うわよ。それ、ダンジョンの壁でできてるから。」

「はぁ⁉︎」

って事はミーヤは何もできんって事か⁉︎


「しかもあいつ岩より硬えし……無理じゃね…?」

「私も流石に無理かも。壁は破壊したけど。多分あんな風に何重にもされちゃ。」

ん?一発で何でぶち抜かないといけないの?


「私もダメかもしれない…流石に指痛めちゃう。でも、腕くらいなら集中すればいけるよ!」

ギルマス。腕落とすんですね。さすがっす。


「私…避難勧告だしてくる。ここに居ても今は意味ないと思うし。」

「おう!頼んだぜ!つか俺も一緒にいk」


[オイオイオイオイMASTER?流石にこの状況で俺も行く、はないだろう?僕らを使えるじゃあないか!]

[私は暴れられればそれでいい。というかこの前に作った仮。忘れてない?]

ゲ、お前らか。


[なんか悪い?MASTER?]

いいや、何もねぇよ。



頼るしかないのかなぁ……ヤダなぁ…。



@作者

これ書くとき「もす⚪︎う」聞きながら書きました(笑)

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