第33話 君たち良いとこ見せたいって他に理由なかったの?
「じゃあ多数決ねー。ここに残ったほうが良いと思う人ー!」
三票。
「帰った方が良いと思う人ー。」
俺だけ。
「よし!ここに残ろう!」
「勝手に決めるな。」
手刀をミナの頭にペシっと当てる。
「えへへへへへ…………。」
「えへへじゃねえっつの。で、どうすんの?ここに残るって言っても何をするつもりなんだ?」
「え?一応ここに残ってくれるんだ。」
「いや、(周りへの被害とダンジョンが)心配だしな。」
「「「ギル君(兄)(先輩)………。」」」
ん?何かこっちをキラキラした目で見てくるんだが…意味ちゃんと分かってるのか?皮肉ったつもりなんだけど。
「とにかく、こっからどうするのかはっきりさせとけ。そうでなきゃ俺は帰るぞ。」
「もう決めてる!決めてるから待って⁉︎」
しかも俺より強いのが三人もいるのに何でここに居なきゃなんねえんだ…。絶対いらんだろうに。
「私たちにとって、先輩はモチベーションを上げる為なんです〜。それが一番効率的ですし?なので〜、居てくださると嬉しいです〜。」
「居なきゃダメだよ?あんまり離れられても困るからね?いい?」
「お姉さんたちも言ってる事だしさ。ここにいるよね?」
圧が⁉︎圧がすごい事になってますよ皆さん⁉︎
「「「一緒に居てくれる(ます)よね?」」」
「……(冷や汗)。(⌒-⌒; )」
_____________________________________
無理だ!あの圧に逆らったら死にはしないけど恐ろしい事になるって事は予想できた!
「……世は理不尽だ…。」
「というか、今どこにいるんでしょうか〜?」
「確かに。何かの目的は持っていそうだったけど……何がしたかったのかな……。」
「ダンジョンにわざわざ入ってくるってことはダンジョンを使った何かを起こすつもりなんじゃないかな?」
「それは言い線言ってると思う!それならあの女の言ってた事とかも統合して考えても不自然にはならないし!」
「ん〜じゃあ、さっさとそいつ探そうぜ。多分まだ上の階にいると思う。階段は降りていかなかっただろう?」
「じゃあ急ご!早くアピー…じゃなかった。いいとこ見せ……………でもなかった。さっさと片付けよ‼︎」
「今明らかに誤魔化しただろ俺でもわかるわ。」
なんでこんな雑な誤魔化し方をした……。
「よし、行くぜ!」
ズドォォォォォォォォォォォン!!
「「「「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」」」」
何急に⁉︎すげえ音がしたんだけど⁉︎
と思った次の瞬間。
「どわぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
外に投げ出された。
?
何が起きたの?それを理解するには時間がかかった。
床が抜けたのだ。良く見たらミーヤ含め女子(?)も皆んな空に投げられていた。
「ふぁあ?」
これ、落ちる時どうなるの?
「落 「「「キ
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拝啓故郷のクソ親族ども。先に地獄で待ってるぜ。
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