第18話 噂って何でこんなに早く回るんだろうね。
俺が上に上がった時。街が忙しそうにしていた。何か起きたんだろうか。ちょい聞いてみるか。
「すんません!なんかあったんすか?」
「アンタ知らねえのか?この街で魔族が見つかったっていう情報が流れてきてな。みんな避難の準備をしてる最中だ。お前も今からでもしていた方がいいぞ…。」
………これは……なんとも言えんなぁ…。つか、最初と同じようなことになる気がするのは俺だけだろうか…。
すると、
「こっちです!ここの先の地下水路に…!」
というレーナちゃんの声。こりゃあかん。俺が出てきてるってバレたら面倒なことになる…。隠れとくか……。
「何やってるんですか〜?先輩〜。」
「んヒィビックリしたぁ⁉︎」
さすがA級のお方ですな。気配が全く感じられなかった。いや、つかなんでここにいる。
「先輩のいるところ〜、私もあり〜ってやつですよ〜。」
「うんなるほどなよくわからん。」
つか何しに来たんだこいつ。
「ここに〜!居ましたよ〜!レーナちゃ〜ん!」
「おまっ!バッ!」
やっべぇ…。こいつやりやがった…。
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この後どうなったのかというと。まずはレーナちゃんに色々聞かれ、その後他の冒険者共に色々聞かれ、ヘロヘロになってギルドに帰ったら、シェイラさんから色々されて…。
「もうやだ。動きたくない…。」
現在、気力を使い果たした俺はギルドの机に頭を預け、休んでいる。家に帰りたいけど、女性にちょっと待ってて、と言われてしまえば仕方ない。真剣疲れたなぁ…。今日はよく眠れるだろうなぁ…。とかのんきに思っていると。
外が騒がしいことに気がついた。
「何かあったのかねぇ〜。ふぁあ〜あ〜。」
「あ、有名になってますよ。ギル君。」
「え?」
んん?何かまた嫌な予感がするぞぉ?
「ギル君のおかげで新人さんを誘うという面倒な行事を短縮することができました!ありがとね!」
「うん?どうゆうことで?」
「なんか話を聞いた冒険者さんたちが噂を広めたらしくて。それであいつの所属しているギルドはどこだ!とかどうたらこうたらあってフリーの人とかが相当押しかけてきてる。」
面倒くさ!嫌だなぁ⁉︎
俺の平穏はいつ来るのか。
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「おぉギル。今日はかなり活躍したらしいじゃないか。おめでとう。」
「おめでとうじゃないんだよガッズ。かなり面倒な事になりやがった…。うぅ…めんどい…。」
「そんなに悲観する事なのかしら?」
「そうっすよ。だって明日の朝から大変ですからね?俺も加入とかの書類とか処理しないといけないし。」
「……そうか。まぁ、今日はゆっくり休むといい。もう寝るのか?」
「おう。そのつもりだ。どんな物が障害になろうと俺には関係ねぇ!」
もう銭湯にも行ってきた。後は着替えて寝るだけだからな!
この前のようにあいつが乱入してきても絶対に無視して寝てやろう…。俺は意志が強いのだ!
「はっはっは!俺の勝ちだ!おやすみ!」
俺は早く現実逃避がしたいが為にベットに入る。
そうして眠りにつこうとしている時、ある事が気になって仕方なかった。今日の魔族の事なのだが、なぜあんな場所にいたのか。独り言で言っていた事はどうゆうことなのか。俺は意識が落ちるまでずっとその事について考えていた。
妙な胸騒ぎがする。
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