第9話 スカウトは遠慮しておきま……え?逃がさ無い?
一体何故また勧誘をしてきたのか。そんな事考えれば分かる。恐らくこのスキルの事をミーヤから聞いたんだろう。あいつはギルドマスターとは仲がよくない。が、俺をギルドに連れ戻すためだ。うん…。だり。キーアンとか追放できないから無理じゃん。シェイラさんが一方的に追放しようとしても他のやつらが反対しまくるからなぁ…。
「俺、キーアンがいるんでやめときます。今のフリーの方が動きやすいし。すいません。」
「ふぇ…。何でですか……?何でですか…?キーアン君とか気にしなければ良いじゃないですかぁ…。お願いしますぅ……。」
あれま、出ちゃったよ。ギルマスの幼児退行。確かに種族としては長命。だが、このシェイラさん。種族的にはなんと五歳児くらいの精神年齢だと言う。まぁその……年齢は俺の20歳上以上らしいが……。うん…。何と言うかこう……うん。綺麗な人がするからこう……美しく見えるわけで……今、軽く見とれています…。
「じゃあ……新しくギルド作ります…そこなら入ってくれるぅ…?」
あ、どんどん退行していってる。こりゃまずいな…。
「え、ま、まぁ善処します…。」
「いや。ちゃんと言って…。」
「それはちょっと…。」
「ふえええええええええええええええええええええん!!!!!」
「分かりました分かりました!作れたら良いですよ!」
くぅ…!仕方ない…。こんな街中で騒がれたら俺が居た堪れなくて死ぬ!
「……ふふふ。言っちゃいましたね…。」
「え”?」
「これで解決しました!ありがとうございます!はぁ〜良かった。承諾してくれて。」
「あの……やっぱり取り消す事って…。」
「録音してます♪」
「退路を塞がれた!」
「さぁて、私はこれで何の心残りもなく取り掛かる事が出来ます!やぁっとあのキーアンに纏わり付かれる事も無くなりますし!じゃあ待たね!ギル君!作ったら勧誘しに行くから!待っててね!」
そう言ってシェイラさんはどこかに走り去っていった。
「あんなに簡単に言っちゃって。ギルドはギルド本部に申請通して、認証されてからじゃ無いと作る事が出来ねぇのに。それを許してくれるかねぇ…?」
____三日後。
「ギル君!申請通りましたよ!さぁ!新しいギルドにGOです!」
「早ぁっ⁉︎何でぇ⁉︎」
「ふっふっふ…。あまり私の人脈をなめ無いで下さい。幹部には私の同級生やら親友やらが沢山いるんですから…。」
シェイラさん……恐るべし!
という事で、俺はまたギルドに加入する事になった。名前は『真っ直ぐな
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SIDE:キーアン
クソッ!どうゆう事だ!何であいつを追放してから急に嫌われ始めた!ミーヤちゃんとシェイルちゃんに!おかしいおかしいおかしいおかしい!ギル………絶対に許さ無いからな!
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