第8話 ギルドマスターとの再開……え?いや、そんなことしてませんよ?

俺の朝は早い。と、言っても7時くらいだけど。いつも早く寝るのでこんな時間に起きることが多い。最高でも夜の11時になると意識がシャットダウン寸前になるし。


俺のルーティンはこうだ。


1.顔を洗いに行く

2.朝のストレッチ

3.軽くランニング

4.帰ったら朝食をグッドマン家とご一緒に

5.ダンジョンに潜る

6.ダンジョン飯

7.ダンジョンから出たあと、素材を換金換金したお金の20%は宿代として

8.夕飯

9.寝る前に風呂といろいろ

10.就寝


である!


………我ながらきちんとしているな…。まぁちょくちょく自由時間はあるけど。だが、今日は昨日のレーナちゃん事件のせいでいろいろダンジョンが賑わっているそう。真相を知っている俺らからしたらまぁ…その視野に入れて無かったな…うん。一応、過去に事例があったわけでは無いが、一般的にダンジョンは異常なことが起きることが多い。なので、あんまり驚いてはい無いのだ。


「けどなぁ……。なーんかキーアンの野郎に言われそうだなぁ…。」


そう。キーアンはこの前から俺に恨みを持たれっぱなしだからな…。面倒極まりない…。つか、半分アイツの…いや、全部アイツの自業自得だな。もうちょっと中身がよければいいのに…。


ダンジョンに行く気もせず、街を散策していると…。


「お、ギルマスじゃん。おつー。」


前に所属していたギルドのマスターがいた。


「……ギル?」

この人のフルネーム確か絶望的に長かったから、シェイラさん、でいいよって言ってたな…そういえば。種族はダークエルフで背が高い。まぁ俺より少し低いくらいだから175cmくらいかな?凄く顔立ちが綺麗で、性格もいいせいか、男性人気がエグい。折角だし、何で追放を許可したのか聞いているか。


「あの、なんd」

「何で脱退したんですか………。」

「え?」


「何で脱退したんですかって聞いてるんです!私のことそんなに嫌いだったんですか⁉︎教えてください!」


「…………はにゃ?」

_____________________________

詳しく話を聞いて見たところ、要約するとこんな感じだった。


キーアンが突然自分のとこにきた。

ギルが突然脱退したと言った。

その時に「こんなクソみたいなところ、もう沢山だ!あのウザいギルドマスターとも会いたくもないし、丁度良い!脱退してやる!」という捨て台詞と共に出て行った、と。


「へぇ……あいつ真剣ばれた時のこと考えて無いな…。」

「で!どうなんですか!私のこと、そんなに嫌だったんですか?」

「いや、全く。仲が良くて、頼りになる先輩って感じでしたよ?」

「じゃあ何で抜けたんですか!」

「俺はされたんですけど…。」

「え?」


そこで俺は説明を始めた。


______________________________

「………………。」

何だろう、話をしている最中にわかっていたことだけど…。





もの凄くお怒りになっておられる。




ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!何⁉︎本当に!何⁉︎これぇ(泣)⁉︎あの上位亜種より怖いんだが!さすがS級!



「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…。すいませんね…。軽く取り乱してしまいました。」


軽くじゃない軽くじゃない!あれはヤバい。本気でヤバい…。うささんでも無理だよありゃあ⁉︎


「じゃあ、ギル君は?」

「え”?」


ちょ、何かすごい方に話が曲がった…。つかそんなに俺に価値があるものか?

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