3話 庭の奥、私は見た





 三歳になりました。

 魔力量は順調に伸びて、兄さんを超えて姉さんも超えました。

 次の目標は親父殿だけど、遥か遠い彼方にある……。

 ただそんな事より大事なのは、そう、ついに、人生の三分のニを費やして、庭の奥にたどり着いたのです。

 長く険しい道のりだった。

 姉さんの愚痴に付き合い、妹のDVに耐え、次兄さんの癇癪をなだめ、私はようやくたどり着いたのだ。

 ……庭の奥に行くのと、全然関係なかったな。


 さて、見つけたのは道場だった。まあ実は想像がついていたんだけどね。

 親父殿や兄さんは庭の奥から戻ってくると汗をかいていたし、魔力のうねりに合わせて木刀を打ち合うような大きな音や、掛け声が聞こえてきていたから。

 あと日常会話で今日の訓練がどうとか、試合はどうだったとか話してたから。

 ……いや、最初は本当に解らなかったんだよ?



 さてその道場での訓練を盗み見る。古き良き時代の家政婦のようにそっと。

 ぶっちゃけ親父殿にはバレているので素直に頭を下げて見学させてもらえばいいのだが、隠れて覗き見ることをチョイスした。

 一応、理由はある。これも魔力の鍛錬なのだ。

 親父殿の濃密な魔力を観察していて、同じことが自分にも出来るんじゃないかと思ったのだ。


 魔力は無数の光の粒のようだと言ったが、どうやらそれは身体から溢れてくるもので、当人が持っている一部のようなのだ。

 体のどこから溢れてくるかはよく分からない。たぶん心臓かなぁ。

 とりあえず意識してその光をいつもより多く生み出す。

 そうすると余剰な魔力が身体から漏れて、近くにいた妹がびっくりしていた。

 妹には魔力感知は無いのだが、どうやら身体から漏れた魔力は普通に感じ取れるようだ。

 続いて漏れた魔力を身体の中に押し戻す。これはそれなりに苦労した。

 完全に魔力を肉体に押し留めると、思惑通り密度は上がった。親父殿と比べると雲泥の差ではあるのだけど。


 余談が長くなったが、もう少し続ける。

 濃密化させた状態はそのままで身体能力が上がる。

 感覚的には脳みそからアドレナリン垂れ流してハイになってる感じ。集中力が研ぎ澄まされている状態の方が分かり易いかもしれない。

 そしてそこから魔力を循環させ、活性化に持って行こうとしたが、無理だった。

 取っ掛かりは掴めそうなのだが、どうしても途中で密度が薄れてしまう。要練習だ。


 さて隠れている今は魔力を増幅させたりはしていない。そんな目立つことはしない。

 今は普段の状態よりも魔力の生成を抑え、さらに内側へと押し込んでいる。

 親父殿が普段やっているのはこちらである。

 親父殿は魔力量が多すぎるため、子供への気遣いとして魔力を押さえ込んでいるのだろう。

 魔力感知を持っていなくても、その力を感じ取ってしまう程だから。

 それでなくとも親父殿は体格が良く顔も精悍ではあるものの厳つくて威圧感があるので、それを少しでも抑えるための涙ぐましい努力なのだ。


 変な勘違いをしてしまったが、魔力の増幅を覚えたので、有意義ではある。

 活性化や部分強化よりも消耗が激しいので、訓練時間の短縮になったのだ。

 最近は魔力量も増えて、活性化だけだと結構長い時間が必要になるのだ。


 そしてようやく話を戻すが、魔力を抑えている状態だと気配も薄れるようだ。例えるならミスディレクションを駆使するバスケットマン並みに存在感が希薄になる。

 これは姉さんや妹の相手に気疲れした時の必須技能だと、その特性に気付いた時に確信した。

 ちなみに使っていないのだから魔力消費は少ない。エコモードだ。

 魔力を鍛えるための訓練ではなく、魔力を操る技術的な訓練である。

 このエコモードで親父殿以外に見つからないようにするのが、最近のマイブームだ。

 失敗したら素直に姉さんか妹のところに行こうと思っている。探してる声が聞こえるんだよね。なかなかのスリルである。



 さてさて道場には9名ほどの生徒さんたちがいた。その中の一人はアベル兄さんだ。

 今はどうやら、型の訓練でもやっているようだ。木剣を持って、ビュンビュン振っている。よく見れば、生徒さんたちの持つ木剣に魔力が通っているのがわかる。

 よく見ないと分からないのは、通っている魔力量が微弱なせいだ。

 魔力を別のものに通す発想は無かったので、そこらに落ちていた木の枝で試して見る。

 二、三度試してみたら成功した。通すと同時に纏わせる感覚が大事かな?


 わりとあっさり出来てしまい、通わせている魔力量もはっきり私の方が多い。

 もしかするとこの状態で素振りするのが大変なのかなぁと、特に深く考えず木の枝を振って見る。


 ドンッ!


 庭にある大きな木が、音を立てて揺れた。

 ……危なかった。

 誰もいなくて良かった。

 振った木の枝から魔力が飛び出し、木に当たったのだ。見るからに子供に当たると危ない威力だった。


 正直、簡単に木刀へ魔力が通わせることができて、自惚れてしまった。

 私の方がもっとたくさん魔力を込められる。私ってスゲー、てきな感じで。

 何の事は無い。危ないから込める魔力を抑えていただけなのだ。

 いい歳をして恥ずかしいね。いや今の私は三歳なんだけど。



 反省はさておき、こんな大きな音を立てておいて、誰にも気づかれないはずはありません。

 驚いてこっちを見やる生徒さんたちと、『何をやってるんだ、お前は』てきな目線の親父殿に、頭を下げておく。

 いやー、騒がしくしてごめんね。邪魔する気はなかったんだよ。

 親父殿はしばらくこちらを見ていたが、生徒たちに声をかけて、訓練を再開させた。

 とりあえず見つかってしまったので、今日の自由時間は終わりだ。



 ******



 道場から庭に戻ってぶらぶらしていると、早速妹に見つかった。


「せぇじ、せぇじっ! いなぅなったら、めぇでしょ!」


 妹はまだ少し舌足らずだ。


「ん、ごめんね。妹」


 私は妹を妹と呼ぶ。

 どちらが年上かはわからないが、この年頃から言い聞かせておけば信じ込むだろう。ふふふっ。


「ふへへ〜」


 私がニヤリとしたのが面白いのか、妹も頬を思い切り緩ませた。なにこの子、超可愛いんだけど。


「ちょっとセルビアっ、勝手にいなくなっちゃあダメよ。もう、少しはセージを見習って」


 次いで、姉さんが現れた。


「セージも、あんまり一人で歩きまわっちゃあダメよ。まだ三歳なんだからね」

「はーい」


 とりあえず頷いておく。

 さあ行きましょうと姉さんに手を引かれて、他の子供達のところに戻った。



 さてこの家は孤児院なんてやっているだけあって、結構広い。

 いや私は孤児院だと思っていたんだけど、親父殿は単に拾う事になった子供の面倒を見ているだけで、孤児院をやっているという感覚は無いらしい。


 リビングは大人が二十人ぐらい入っても余裕がある。

 どこの豪邸かと言いたくなる広さだが、内装はシンプルで質素だ。家具が無いとも言う。

 そして庭はもっと広い。一面が硬い砂地の庭はやっぱりどこのセレブの豪邸ですかと言いたくなる広さだが、やはり芝生以外なにも無いシンプルで質素な庭だ。

 遊具その他一切ないとも、言う。


 その庭で、預かっている子供達がボール遊びをしている。サッカーのような足だけを使っての遊びだ。

 うん。ゴールがないだけで、普通にサッカーだ。

 はっきりと敵味方は作らずに、時にボールを回しあって、時に奪い合って、遊んでいる。

 子供達の年齢は、十歳以下。

 それより大きい子供達は道場にいる。数は6人で、次兄さんもその中にいる。

 姉さんは不参加で見学、私と妹も幼すぎるので、一緒に見学している。


「カインお兄ちゃんはすごいね〜」


 姉さんの言葉にニコニコ頷きながら、活性化や隠蔽しつつの増幅で、今日の分の魔力消費をやっていく。

 最近は魔力量が上がってきたので、増幅も交えないと消費しきれない。

 隠蔽するのには集中力がいるので、増幅していられる時間は短いのだが。


 いつものように姉さんの話を聞き流し――間違えた。真剣に聞いている感じを出しながら愛想良く笑って頷いていると、次兄さんがやって来た。


「おいセージ。いつもマギーとおままごとばっかやってないで、たまには男らしく外で遊ぼうぜ!」


 え、良いの?

 いや、次兄さんは生意気な弟を負かしてやるって顔してるけど、見てるだけじゃなくて、やりたかったんだよね。

 別にボールにさわれなくても、追っかけてるだけで遊びにはなるし、体を動かせばその分魔力消費も効率良くなるから。


「ダメよ、カイン。セージはまだ小ちゃいんだから。怪我させちゃうでしょ」


 姉さんに止められた。ちぇ。


「いいじゃんか、マギー。べつにぶつけたりしねーし、気いつけるって」

「あたし、あたしも、せるびぃもやるの」


 次兄さんの反論に妹も加わって、渋々姉さんは頷いた。やりぃ。



 案の定、次兄さんは他の子供たちとボールを回し、私に触れさせないようにした。でも良いんだ。これはこれで楽しいから。

 ……などと、思っていたのは私だけで、姉さんと妹の機嫌はどんどん悪くなっていった。


「カイッ、カイッ! あたし、あたしっ!」

「カイじゃねーよ。カインだって言ってるだろ!」


 ボールを持っている次兄さんは、突撃してくる妹をひらりと躱して、他の子にパスを回した。

 うーん。私はともかく、妹にはちゃんとボールに触らせてあげて欲しいんだけどな。

 活性化などでズルをしている私と違って、妹は普通の三歳児だから、どうしたって次兄さんたちの年代には敵わない。

 どうも悪ノリしているみたいで、必死になる妹を見て次兄さんたちは笑っていた。どうやら手加減するつもりはないらしい。

 預かっている子供達の手前、姉さんは黙って見ているけど、その機嫌は見るからに悪い。

 次兄さんがそれに気付けば良いんだけど、遊びに夢中でその気配は無い。


「うーっ!」


 妹は悔しそうに唸り声をあげている。経験則からいくと、泣きだす一歩手前だ。

 そして次兄さんは当然のようにそれに気付かない。

 まあ、仕方ないか。


 私の活性化は練度が上がったことによって、肉体の強化率も上がっている。

 ただしそれでも7歳児の次兄さんたちに匹敵できるわけではない。

 増幅すれば届くが、体を動かすと隠蔽が十分にできないので、今回は使わない。

 なので必然的に私の切り札は部分強化による瞬発力となる。


「――は?」


 子供達がボールを回し、次兄さんに渡ったところで全力で突っ込む。

 ただし使うのは活性化オンリーだ。

 いやね、正直次兄さんのガス抜きも必要だからと、ずっと手を抜いていたんだ。

 だから、活性化だけでも虚を突くことは出来る。


「くっ!」


 次兄さんが驚きながらもパスを出す。私がやや左寄りから攻めていったので、その逆方向に。当然それは私が誘導した方向なので、読んでいる。

 部分強化を使い、ボールの進行方向に飛び込んだ。


「――っ!」


 その場にいる人間の息を飲む気配を感じながら、私はスライディングでボールを奪った。ボールの衝撃を完全に殺し、そのまま軽く浮かして蹴り上げる。


 ポーンと、緩やかな放物線を描いた先には、妹がいる。

 自分に向かってくるボールを、満面の笑みで迎える妹は、両手を広げていた。

 これはサッカーなんだけど……、まあいいか。

 妹らしいし、普通にトラップした私が言うセリフでもないけど、三歳児にはボールはそもそも大きすぎる。

 ボールは何度かバウンドして妹の元に転がり、妹はそれを掴まえようとして、転んだ。



 妹はとても大きく転んだ。

 転んだという表現以外に適切なものが存在しないくらいに、転んだ。



 コロコロと転がるボールが、倒れた妹の頭にコツンと当たった。

 プッと、誰かが吹き出したが、それどころではない。


「びぃぃぃええぇぇぇぇええええん!!!!!!!!!!」


 耳をつんざく泣き声が木霊する。

 素晴らしい声量だ。きっと妹は将来立派な歌手か騒音発生器になれる。

 私がすぐさま駆け寄り、わずかに遅れて姉さんも駆け寄ってきた。

 次兄さんは目を背けやがった。そちらは見えてないけど、魔力感知で把握できているんだぞ。


 妹の泣き声に耳をヤられながら、必死であやす。

 頭を撫でたり背中をさすったり、姉さんも一緒になって優しく、大丈夫と声をかける。

 ようやく妹が落ち着き出したところで、私は首根っこを掴まれ持ち上げられた。


「セージ? ……お父さん、どうしたの?」


 姉さんが声をかけ、私を持ち上げている人物は親父殿だ。


「ちょっとな。話があるから連れていくぞ」


 呆気にとられる姉さんを尻目に、親父殿は私を連れ去って行った。



 ******



「セージ、話がある」


 親父殿はそう切り出した。

 場所は親父殿の書斎。初めて入ったが、色々と面白そうな本がたくさんある。書斎には子供立ち入り禁止なので、今度こっそり忍び込もう。


「妹が泣き出したのに気配を殺して隠れていたことですか?」


 親父殿が目を逸らした。

 サッカーに参加したあたりから、親父殿がいるのには気がついていた。スーパー便利スキル、魔力感知で。

 魔力感知の精度も、感知範囲も上がり、色々と分かってきた事も増えてきたが、まあそれはまた今度だ。


「いや、うむ、そうではなくてだな」

「妹が次兄さんにイジメられているのを隠れて見ていたことですか?」


 親父殿は顔を背けた。


「むぅ、いや、な。子供同士のことだからなぁ……」


 ため息を吐きたいが、我慢した。

 誰にだって得手不得手はある。親父殿の場合、不得手は子供の相手だ。

 なんで託児所やったり、他人の子供育てたりしてるんだろう。もちろん拾ってもらった身だからケチをつける気は無いんだけどさ。


「まあ、いいですけど」


 そう言うと、あからさまにホッとした様子で親父殿は顔をこちらに向け、姿勢を正した。

 わずかな緊張感が背筋に走り、私も背筋を正し、親父殿をまっすぐ見つめた。


「衝弾を、使ったな」


 知らない単語だが、何のことを言っているかはもちろんわかっている。


「木の枝に通した魔力が、飛び出したあれですか?」

「そうだ。お前は何故か高い魔力感知が使える。それに三歳とは思えないくらい頭が良い。

 おそらく、お前の両親は優秀な魔法使いだったのだろう。魔力感知は魔力に触れ、扱い続けることで身につくものだ。遺伝による才能とこの家に来るまでの環境が、それをお前に与えてくれたのだろう」


 それはお前の両親が与えてくれた、かけがえの無い宝物なのだと、親父殿は言った。

 この便利スキルを祝福として与えてくれた相手を思い浮かべ、自分を殺してこの世界に送り込んだ事も思い出して、感謝するべきかどうか悩む事になった。


「親というのは、命を授けてくれた相手というのは、大切な人だ」


 頭を捻る私を見て、親父殿は諭すようにそう言った。言葉は足りなかったが、補って余りあるほどに、気持ちまりょくが込められていた。

 以前、預かっている子供の一人が、捨て子のくせにと私を罵倒することがあったので、その際に打ち明けられている。妹はまだ知らない。

 ちなみに罵倒した子とは仲直りしている。妹をイジメていたのがきっかけで口喧嘩をしただけで、もともとの仲は悪くは無い。

 捨て子なのは最初から知っていたので、そうですかと頷いてすませたのだが、親父殿はそれ以来、こうして折を見ては愛情友情義理人情について諭すようになった。


「ふむ。話を戻すが、お前は物心つく前から魔力を扱っていた。そう危険な使い方はしていなかったから止めはしなかったが、今回はそうはいかん」


 あ、それ物心ついてました。なんてツッコミはいれない。私は空気と常識を読む子供。


「だが止めろと言うにはお前の才能は惜しくてな……お前はどうしたい?」

「できれば続けたいです」


 止められたら、影でこっそりやるしかなくなる。面倒じゃないか。親父殿の目を盗むのは大変そうだし。


「……そうだな、隠れてやって事故が起こるのも怖い」


 ……ばれてる。


「お前の才能は他の子の毒だ。道場で教えるが、朝と夜だな。それ以外の時間で衝弾は使うな。お前の魔力量だと、セルビアたちが大怪我をしかねん」

「はい」


 そこに異論はない。

 危ない技術だという実感はあったので、魔力制御に自信が持てるまで他のものに魔力を通すのは自粛するつもりだった。

 ちゃんとした指導を受けられるのなら、それに越したことはない。



 ******



「セージを鍛えることにした」


 夕食の席で、硬いパンを塩味の野菜スープに浸しながら親父殿はそう言った。

 親父殿は家族を大事にする男なので、あらかじめ言っておくべきだと思ったのだろう。


「道場に入れるんですか? セージは頭もいいし、体を動かすのも得意らしいですけど、まだ三歳ですよ?」

「そうだよっ、セージばっかりずるい! 俺には十歳まで待てって言ってたじゃんか!」

「セージが怪我するかもしれないし、それに、セージがいないと寂しいっていう子もいるんだから、私は反対」


 アベル兄さん、カイン次兄さん、マギー姉さんの順に反対意見が並んだ。妹は食事に夢中で話を聞いていない。


「もう決めた。本人もやる気だ」


 親父殿は家族を大事にする男だ。しかし言葉の足りない男だった。


「朝と夜に少しだけ親父殿に教えてもらうだけだから、怪我は大丈夫。ちゃんとお仕事のお手伝いもするよ」


 なので精神年齢は年上の三歳児がフォローをしておく。次兄さんのは私には出来ないや。


「うむ。そういうことだ。明日からはそうする」


 親父殿がそう言って話を締めた。締まらないなと思うのは私だけだろうか……。

 そんなことを思っていると、妹がよって来て上目遣いでこちらを見上げる。花も恥らうような笑顔付きだ。


「せぇじ、たべなぃんなら、ちょうあい?」


 ……断固拒否する。




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