第19話ソムニ村

「此処がソムニ村か…。」

勇者達はソムニ村に到着していた。

「確か、目撃者は、村長だったな…!村長を探すぞ!」

「フハハハハ…!まさか貴様のような矮小な存在が、我に指し図するとはな!その度胸だけは褒めてやろう!我は慈悲深い!今回は見逃してやろう!フッ!運の良い奴め!我の慈悲に感謝するのだな…!!」

「(・。・;」

「(こいつは駄目だ)……。」

「貴方達は…?」

見ると、うら若き娘が立っている。なかなかの美人だ。

「…丁度いい。おい、女!村長の所へ案内しろ!」

踏ん反り返ってエリックが言う。

それを見たハリエットが黙っているはずもなく…

「ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!」

「グハッ…!!!」

エリックは軽々と吹っ飛ばされた。

「(@^^)/~~~」

「あんの無口ヤロー!!○い○いきーん…。」

「我をこの村を治めし者の所へ案内することを許す。さあ、我を主のもとへ連れて行け…!」

「は、はあ…。」


村長に会った勇者達(エリック除く)。

「わしに何の用ですかな?」

「クククッ!それを聞くか…。良かろう!だが、後戻りはできんぞ…!」

「m(__)m」

ハリエットが紙を渡す。

「?何々…?

『この村で王国の者を殺害した者を探しています。その者について、知っている限り教えて下さい。』

ああ…。そのことか…。話せる限り話そう…。」


○村長からの情報

・とても強い

・碧眼

・黒っぽい服装(この世で作られたとは思えない)

・性別は分からない

・人間ではない気がした

・剣を使う


「ありえねえ!あの無口ヤロー!リーダーの俺を飛ばすだと…!?許される筈がねえ!!」

エリックは憤慨していた。彼の中では、リーダーの考えに従うのがパーティメンバーの役目だった。


ラクカジャは、シュバルムに来ていた。

「ほう…!此処が…!」

ラクカジャは、目を丸くしていた。

当然といえば当然であろう。ラクカジャは、草花を見たことがなかった。否、正確に言うならば、ラクカジャのまわりにある草花は枯れてしまうのだ。草花だったという原型を残すことなく、泥のように溶けてしまう。

そこで、ラクカジャは気づく。

「のんびりしている場合ではない!さてと、では始めるか…!

✝✝✝✟✟✟✞✞✞ナイトメア…!」

瞬間。周囲に黒い霧が立ち込めた。

「すまぬのう…。お主らには、何の恨みも無い。だが、…仕方ないことじゃ。」

その言葉とは裏腹に、多くの人々の命が、否、多くの生物の生命いのちが、無慈悲に死の霧によって、刈り取られた。

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