第16話新たな勇者達2

「目覚めましたか、勇者様…!王を待たせています。ささ、こちらへ…!」

「ああ!連れて行け!」

と、エリックは言ったが、次の瞬間、頭の中は疑問符でいっぱいになった。

「おお!俺が勇者!」

「(*´∀`)」

「クククッ!ようやく、我の力を発揮する時が来たようだ!」

勇者は3人だった。

はっ?何だよ!俺だけじゃねえのかよ!


王のもとへ行った。そして、王が話し始めた。

要約すると、こうだ。


女の勇者が居た。名はラージャ。単独で魔王を倒したと報告を受け、褒美を授けようとした。だが、その褒美が気に入らなかったらしく、王宮に居た数名の人間の命を奪い、魔王を復活させ、この国を滅ぼそうとしているらしい。最近では、ラム村という村を魔王領とし、取り返そうとした王国軍を一人残らず屠った。しかも、そのラム村は、王国が食べ物に困らないように設置していたため、王国が深刻な食糧難に陥ったらしい。今は、他の村から食糧を貰っているらしいが…。


「………というわけじゃ。どうか、この国を、いや、人間を救ってはくれぬか?」

「もちろん、やりますとも!」

エリックは、一番最初に言った。

「フッ!我の漆黒の右腕の力が解放される時が来た!」

厨二病が言った。意味が分からないが、了承するということにしておく。

「∠( ゚д゚)/」

無言の奴は、どうやらOKらしい。

「うむ。では、倒していってくれ!行動は自由じゃ。」


「まずは、パーティのリーダーと名前を決めなきゃだな…!俺でいいか?」

「我の力は、自由な状態でこそ発揮するもの…。汝に譲ろう!」

「ಠ︵ಠ」

「何だよ!駄目だというのか?お前!」

「乁( •_• )ㄏ」

「なんか文句あんのか?」

「(._.)」

「てゆーか、喋れよ!オラァ!」

エリックは、先程貰った剣を振りおろす。

「(`´)」

だが、その剣が当たることはなかった。何故なら、その剣が吹き飛ばされたからだ。

「なっ!?」

「(^.^)/~~~」

「フッ!気に入った。貴様を我が眷属にしてやろう!」

「(?_?)」

「貴様は強い!我が眷属に相応しいほど…!」

「✧◝(⁰▿⁰)◜✧」

「故に、我が眷属になって欲しい!我が眷属になるか?」

「( ・ั﹏・ั)」

「我が眷属になれば、タダ飯を確約する。」

「(>ω<) m(__)m」

「ほお…!我が眷属になるか。正しい判断だ!」

「なあ、俺がリーダーやって良いか?」

「貴様に許す。」

「じゃあ、パーティ名を…。」

「『漆黒の翼』はどうだ!!」

「却下。」

「ಠ_ʖಠ」

「そんな顔するな。お前はどうなんだよ!?」

「( ・ั﹏・ั)」

無言の奴は、紙を持ってきた。

『栄光の架け橋』と書いた。

「(。◕‿◕。)➜」

「なんじゃこりゃー?」

本当は良いなと思っているのだが、プライドが許さない。

「良いではないか!さすが、我が眷属!」

「(。•̀ᴗ-)✧」

何気にムカつく。

「俺のほうがもっと良いやつ考えられるぜ!」

「(●`ε´●)」

「ふむ。では、言ってみよ!」

「……『選ばれし者』。」

「……………。それの何処がよいのだ?そのままな気がするぞ?」

「(・_・;)」

「……………。分かったよ…!」


○勇者紹介

エリック…傲慢なクズ男。

ロイジ…厨二病。

ハリエット…喋らない。否、喋れない。

      感情を顔で表現する。

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