第20話 冒険者登録
ここは冒険者ギルドの前。入口の近くにオレとエリー達とシリウス先生達がいる。
「オレ、11歳になったから、クラスメイト達と冒険者登録をしに来たんですよ。」
「そこにいる彼女達が、クラスメイトかい?美人さんばかりだな。学校でハーレムでも作っているのか?」
「そんなんじゃないですよ。」
「え~、そうなんにゃ?レイ!私はただのクラスメイトなのかにゃ?」
すると、エリーが挨拶し始めた。
「初めまして。レイ君のクラスメイトのエリーヌと言います。エリーと呼んでください。」
「私は、今のところ自称だけど、レイの彼女のミクにゃ。」
「私は、魔族ですけど、レイ君と仲良くしてもらっています。リリーゼと言います。リリーで結構です。」
「皆しっかりしているな~。レイ、頑張れよ。」
(何を頑張るんだ。)
4人で受付に行くとマリーさんがいた。
「レイ君。やっぱり、あなた規格外の強さね。闘気だけであの巨体の男を吹き飛ばすんだものね。」
すると、後ろからベガ先生も感心したように言ってきた。
「それだけじゃないわ。レイ君のすごさは、あの重力魔法なによ。あんな魔法見たことないわよ。」
「レイも、さらに成長したようだな。」
「シリウス先生とベガ先生のおかげですよ。ところで、マリーさん、4人の冒険者登録をお願いしたいんだけど、大丈夫ですか?」
「了解だよ。まず、登録するには登録料が1人銀貨3枚ね。皆、この紙に必要事項を書いてね。」
「は~い。」
それぞれが紙を受け取り、必要事項を書き始める。名前はレイチェル、種族は人族、得意分野は魔法全般と記入して、マリーさんに渡した。3人も、それぞれ記入してマリーさんに紙を渡した。
「そしたら、説明するわね。まず、冒険者には等級があって、上からS・A・B・C・D・Eよ。最初は、E級から始める人がほとんどだよ。ただ、ダンジョンに入れるのがC級以上だから、飛び級を希望する人達もいるの。飛び級を希望する場合は、等級決めの試験を受けてもらうわ。レイ君達はどうする?」
「できれば、早めにダンジョンに行きたいので、試験をお願いしていいですか?」
レイがどのくらい成長したのか確認してみたい、そんなことをシリウスは考えていた。
「レイ達の試験なら、ギルマスに言って、俺とベガで引き受けるよ。多分、レイは俺達じゃないと試験にならないだろうからな。」
その日は、ギルマスが不在だったため、翌日に試験を受けることとなり、仮登録だけを済ませて帰宅した。
そして翌日、4人でギルドの受付に来た。すでに、シリウス先生とベガ先生がいた。
「待たせてしまってすみません。」
「いいってことよ。」
するとマリーさんが、一言言って走って行った。
「ギルドマスターに声をかけてくるから、裏の訓練場に行って待っていてくれるかな?」
「はい。」
訓練場に行く際に、エリーとミクとリリーは、それぞれの戦闘スタイルをシリウス先生とベガ先生に説明していた。その結果、エリーとミクはシリウス先生が担当し、リリーだけはベガ先生が担当することになった。
試験場に着いたオレ達は、試験を受ける順番と対策を話していた。そこにギルマスのアルタさんとマリーさんが来た。その後ろには、ぞろぞろと大勢の見物人がついてくる。
「お久しぶりです。アルタさん。」
「久しぶりだな。レイ。あの小さかったレイが冒険者登録か?オレも年を取るわけだ。」
「アルタさん、紹介します。クラスメイトのエリーヌ、ミク、リリーです。
「はじめまして、アルタさん。エリーヌです。」
「えっ、エリーヌってもしかして、第3王女のエリーヌ様ですか?」
それを聞いて、シリウス先生もベガ先生も驚いていた。
「オレたち不敬罪で捕まるなんてないよな?レイ?」
「私は、レイ君のクラスメイトのエリーヌです。安心してください。それから、エリーと呼んでくださいね。」
(エリーが超可愛い。ちょっとヤバい。惚れちゃいそうだ。)
「私はミクにゃ。」
「私はリリーです。魔族ですけど嫌わないでください。お願いします。」
「リリー大丈夫だよ。ここにいる人達は、オレが信頼している人達だから、気にしないでいいよ。」
「うん。」
はにかんでるリリーも超可愛いんだけど。
「じゃぁ、早速、試験始めるか?」
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