第3話 親友トベケン
僕には大親友がいる。
トベケンこと
僕とトベケンの友情の歴史は古い。
楽しい事が大好きなムードメーカーで何かと友達を集めて飲み会やらバーベキューを開いたり自分の家に大勢泊めたりしてる。
トベケンは出会って間もない人間と友達になるのも得意だ。
キャンプ場でバーベキューなんかをすると気さくにそばの見知らぬグループに話し掛けたり、意気投合した人達を語らいの場に誘う。
物怖じせずに人懐っこい。
人見知りな僕とは真逆な人間だ。
トベケンとは同郷で小学生時代からの友達だから付き合いはかなり長い。東京の高校大学へと一緒に通った仲だ。
僕が弥生さんと学生結婚して程なくして弥生さんの実家がある神奈川県鎌倉市に引っ越すことになった。
トベケンは『蘭二郎ずりぃぞ。俺だって鎌倉に住んでやる。サーフィンやりたい』と僕達の近くに移り住んで来た。
凄い行動力だよな。
ちなみに運動神経がさっぱりな僕はサーフィンなんてやらない。
行動力と勢いがあるところはトベケンとうちの弥生さんは似ている。
会社員をすっぱり辞めてトベケンはサーフィンのインストラクターになった。観光客向けにレクチャーしたりサーフボードを扱う店を開いた。
トベケンは持ち前の仲良しスキルで常連さんを増やしていきサーフショップは繁盛していった。
そして弥生さんの友達の美久さんと結婚した。
今では美久さんはサーフショップで手作りアクセサリーなどを売って夫婦二人で仲良く頑張っているんだ。
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