幼馴染がかわいすぎるのでこれは実質NLです。

アンバー

第1話 かわいい…

小雪こゆき、学校行くぞー」


「あっ、陽向ひなた先行かないで!」


「お前のこと置いて先行ったりなんかしねーよ。」


 俺の名前は陽向ひなた。そして今のが小雪こゆきだ。俺たちは幼馴染で2人とも高校1年生だ。


 本当は小雪はもっと偏差値の高い高校に行けたんだけど、俺と同じがよくて高校のレベル下げたんだって。


「俺はもったいないとおもうけどなー」


「陽向なんか言った?」


「おわっびっくりした。別に何でもない。」


「そっか、学校行こ!」


「うん、って元はお前のこと待ってたんだぞ!」


 はあ、今日の授業体育以外まじでつまんね。はやく体育の時間にならねーかな。しかも今日の授業は俺の得意なバドミントンだ。


「体育始めるぞ、バドミントンやるから各自2人でペアを組め―」


「ひなた!お前バドミントン得意なんだろ?一緒にやらね?」


 と遼河に誘われた。クラスの中でも運動神経がよく、何をやっても頭1つ分抜けているような奴だ。


 一瞬うなずきそうになったが小雪を見捨てるわけにはいかない。


 俺は「ごめん、もうやる人決まってるからまた今度!」と断った。


 小雪は頭はいいが運動と友達作りが苦手で、体育の時は俺が一緒にやってあげないといつも1人取り残されてしまうのだ。


「小雪、ペア組もうぜ!」


 というと子犬のようなまなざしでこちらに走ってきた。これは昔から変わらずだ。そんなところがかわいい。







 何だよこの量、宿題多すぎだろ。しかもこの問題まったくわかんねー。小雪に聞きに行くか。


「おばさんおじゃましまーす!」


 言い忘れていたが、家が隣同士の俺たちは、こんな感じに昔からお互いの家を勝手に行き来している。


「小雪いる?ここの問題分かんないからおしえてー」


「あっ陽向ちょっと待って!いま開けないで!」


 ガチャッ


「おまっ、その格好…かわいいな。」


「ああ見られちゃった。僕が女装の趣味あるなんてきもいし、似合わないよね、分かってる。」


「いやめちゃくちゃかわいい、超似合ってる。」


「え、今なんて?」


「だからめちゃくちゃかわいいって」

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