第4話 「俺の愛と体を通り過ぎていった女達の名前が覚え出せない。 どこでどう出会ったんだ?この女達誰?俺こんな女達知らないぞ。なんだよこれ怖いぜ」

 ---ナリア視点---


セラッタ:「俺の女になれ!!ナリア・サントマン!!」

 はぁ、暇なのかしらこの馬鹿は。暇なんでしょうね。

私は忙しいのよ、こんな暇そうな馬鹿の相手をしている暇はないのよ。

ナリア:「セラッタ、貴方暇なのかしら」

セラッタ「まさか、俺忙しいんだぜ。ナリアの下に付きながら俺も頭だからな」

ナリア:「なら帰りなさいよ頭さん。貴方を下に付けた覚えなんてないし、貴方の女になんてなるわけもないわよね」

セラッタ:「負けたからには下に付くってもんだろう」

ナリア:「そう、じゃあ命令よ。帰りなさい。私は畑仕事で忙しいのよ」

セラッタ:「くっ。負けた俺が命令を受ければ仕方ない。今日の所は帰るが、考えておいてくれよ。

畑仕事も大事な仕事だが、お前はお前のやるべき事があるだろう。

イライナを殺せるのはここいらでそういない。

俺はいつでもイライナと戦うぜ。

奴は」

!剣をセラッタの喉に突き立てる。

あ、やばい。今本当に刺してしまう所だったわ。

ちょっと刺さってる。これ大丈夫かな。


---セラッタ視点---

ちくしょう。俺は気を抜いてるつもりはなかった。だが、今ナリアは俺の喉に剣を刺せた。

刺そうとした。

少し刺さった。

ちくしょうちくしょう。ナリアを悲しませた。

なんだって俺はナリアを悲しませたんだ。

ナリアにこれ以上悲しませたくないのに、なんだって俺がナリアを悲しませるんだ。


---ナリア視点---

ナリア:「黙りなさい。私のやるべき事はお金を稼ぎタジックを護り育てる事。他にやるべき事なんてないわ。

後、ごめん。ちょっと刺さったわね。手当するから家に来なさい」

 セラッタを隙だらけだなんていえる立場じゃないね。私は自分を制御できていない。

セラッタの方がよっぽど自分を制御できてる。

セラッタ:「いや、ワランカに回復魔法かけてもらう。手当とか言ってる場合じゃないこれ」

ナリア「ごめん!本当ごめん。送っていくよ」

 ---移動中---

セラッタ:「流石俺に勝っただけの事はあるな。見事だ」

ナリア:「今のでも分かったでしょう。私は私さえ制御できてない。

戦いの時に私を制御できなければそれは私だけでなくタジックまで危ない事になるわ。

そして今貴方が危ない事になってるわ」

セラッタ:「ん?おー、俺大丈夫。大丈夫だから。今俺の愛と体を通り過ぎていった女達が俺を迎えに来てくれたから。

でも悪いな、俺の愛と体はもうナリアのものなんだ。

あれ、おかしいな。俺の愛と体を通り過ぎていった女達の名前が覚え出せない。

どこでどう出会ったんだ?あれ、この女達誰?俺こんな女達知らないぞ。なんだよこれ怖いぜ。

俺がいくらかっちょいいからって俺の愛と体を通り過ぎっていった女のふりするなよ」

ナリア:「ツヤソウ司祭!助けてツヤソウ司祭!

彼頭が悪いだけでそこまで悪い子じゃないんです!だから治療してあげてツヤソウ司祭!

私の方が頭悪かったし」

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