第4話 遠出

しばらくして、母から”おばあちゃんを施設に入れることにした”と言われた。

本音を言うと、安心したし、寂しいけど、嬉しいとも思った。

おばあちゃんは1人暮らしで階段も急な家に住んでいるため、怖かった。

さらに、病気を患ってからはなお、恐怖を感じた。

施設には、ほぼ24時間体制で面倒を見てくれる介護士さんたちがいる。

さらに、他に入っている方たちとも関われると思うと、安心した。

また、入った施設は地元からも、母方の祖父母の地元からも近い小平町と

いう町にある施設だった。

そこには父型の曾祖母も入っていた。

(同じ施設でも、建物は違ったが、、、)

入ってからも、母や祖父がよく会いに行っていた。

リモートでも面会出来て、私も家でリモート面会をしたことがあった。

しかし、回数で行くと対面での面会の方が多かった気がする。

どちらにせよ、おばあちゃんはニコニコと笑いながら元気そうに話していた。

施設に入ってから少し、肥えたと母と話した。(多分失礼)

おばあちゃんは施設に入ってからも入院と退院を繰り返していた。

施設に入る前から『”覚悟”はしときなさい』と幾度なく言われてきた。

そして、その日は突如、目の前に現れた。























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