第2話 晴れのち雲り

2018年頃からおばあちゃんは『腰が痛い』と言い出した。

おばあちゃんは当時、88歳だったため、私は無理のし過ぎではないのかと思った。

それからだった。

おばあちゃんは通院を始めた。

足や腰に鎮痛剤を打って体への負担を軽減するために田舎の羽幌町から札幌へ毎週、母の運転で朝早くに出発し通っていた。

打った後は

「体が楽になった」

と元気よく言って、よく病院の看護師さんや先生に

「一緒にご飯でもどうだい?」

なんて笑いながら話していた。

病院の付き添いで一緒に行ったときには

「これが私の孫なんだよ!」

そう言って、看護師さんたちに自慢していた。

その姿を見ていると、とても元気そうと思ってた。

おばあちゃんの他にも一緒に札幌へ別の病院に通院していた人がいる。

母方の父。私から見て、おじいちゃんに当たる人だ。

おじいちゃんはまだ生きている。

病院が終わった後は札幌光星2018年頃からおばあちゃんは『腰が痛い』と言い出した。

おばあちゃんは当時、88歳だったため、私は無理のし過ぎではないのかと思った。

それからだった。

おばあちゃんは通院を始めた。

足や腰に鎮痛剤を打って体への負担を軽減するために田舎の羽幌町から札幌へ毎週、母の運転で朝早くに出発し通っていた。

打った後は

「体が楽になった」

と元気よく言って、よく病院の看護師さんや先生に

「一緒にご飯でもどうだい?」

なんて笑いながら話していた。

病院の付き添いで一緒に行ったときには

「これが私の孫なんだよ!」

そう言って、看護師さんたちに自慢していた。

その姿を見ていると、とても元気そうと思ってた。

おばあちゃんの他にも一緒に札幌へ別の病院に通院していた人がいる。

母方の父。私から見て、おじいちゃんに当たる人だ。

おじいちゃんはまだ生きている。

病院が終わった後は札幌光星高校の近くにある和食処『とんでん』にお昼ご飯を食べに行った。

おばあちゃんは4人兄弟の中でも1番よく食べる私に

「何を食べる?」

と私の横に座り一緒にメニューを見ながらそう聞いてきた。

私は寒がりだからざるうどんなど、冷たいものはほぼ食べない。

基本的に温かい物か熱い物しか食べない。

そのため、何を食べるか聞かれても大体、温かいうどんなどを食べていた。

ある日、メニューを開くと何となくうな重を食べたいと思った。

いつものように、何が食べたい?と聞かれて

「今日はこれを食べる。」

そう言って私はうな重に指をさした。

すると、おばあちゃんは

「まぁ!いいわね!うなぎ!私も同じものを食べる!精力をつけなくちゃ!」

そう言って、普段は天ぷら定食を食べるおばあちゃんがその日からよくうな重を頼むようになっていった。

ただ、頼むのはいいけど必ずと言っていいほど

「たくさん食べなさい」

「おばあちゃんのこれ、食べなさい」

って言ってきた。

母やおじいちゃんたちが何と感じていたのかはわからない。

でも、

『おばあちゃんが1番食べなよ』

私は大体そう思っていた。

沢山、栄養を取って、ずっと元気でいて欲しかった。

おばあちゃんはいつも

「100歳まで生きるんだ」

そう言っていた。

実際に今年25歳になる兄と21歳になる兄の成人の晴れ姿を見ていたから、

本当に100歳まで生きる。

そう思っていた。

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