第54話 ルルとおちび達②

「ねーね~あしょぼ~~」チロが言う



「「あしょぼ~~」」リクとエドワードも言う



「語尾を伸ばすな!面白いだろ!」アンリが笑う



ルルは自習を終わりにして、おちび達と遊ぶことにする。いつまでこの子達といられるか分からない。そう思ってしまうと、悲しくなるので考えないようにしていた。



「わかったよ、何して遊ぶの?」



「「「ヤッターーー!」」」小躍りするおちび達



最近遊んであげられなかったので、喜び方が異常だ。



「へいちのくんりぇんをちますよ!」



「「あいっ!」」



「えー……私達はあんた達の活躍を見て応援してるから!」



「いいよー!」



アンリが極悪顔で笑う。



「ちょろいな、おちび達」



おちび達はわざわざ着替えに行き、暫く待っているといつもの軍服におもちゃの剣を腰に指して、どや顔で現れる。



「くんりぇんをはじまましゅ!」



「「あいっ!」」



まず初めに、定番の池の周りを走り出す。だがいつもは直ぐに疲れて倒れ混むが、今日は頑張っている。この前王宮に行った時、本物の訓練を見たから少し刺激されたかな?




三人はもう暫く走り、倒れ込む。アンリも驚いている。ルルはおちび達が走っている間に水筒を準備していた。



「おちび達!これを飲みな~」



「「「わーい!」」」



おちび達は嬉々として飲んでいる。



「いきかえりゅなー!」



「うん、こりぇでとーぶんいきてらりぇるー!」



「うめぇー!」



「何を真似してんだ?」爆笑するアンリとルル



三人は大好きな匍匐前進を始める。いつもズボンが脱げてしまうので、エチカさんが脱げないように改良してくれた。



「てきはもーちゅぐだ!」



「おりぇのほにぇはひろってくりぇよ!」



「「ブッ!!」」吹き出すアンリとルル



三人が不思議そうにこちらを見ている。



「あれ、何だろう?」



「分かんないけど、面白いから見てよう!」



三人は気を取り直して進んでいく。



「あちょこにおおきいへびしゃんがいましゅ!」



「ほんとだーー!」



「いくじょーー!」



近くにある木を剣で斬りかかるおちび達。



「ぐわぁぁぁーーー」リクが倒れる。



「わぁ!リクへいしがへびしゃんにたべられまちた!」



「「ブッ!!」」吹き出すアンリとルル



「リクが食べられたって…ブッ」



「へびしゃんって…一体どういう状況…ブフっ」



倒れたリクを置いて、先に進む二人。



「ブッ…諦めた!酷すぎる!」爆笑するアンリ



さぁ、この先どうするのか!?

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