変身っ!!

「「出てきていいよ、ゆーちゃん!!」」

「…………」








時は今日の朝に遡る。



潤「もにょにょにょにょにょもにょもももにょにょにょにょもにょもにょも?」


俺「にょー!もにょにょ!もにょ、もにょにょーにょ?」


潤「もにょーにょーにょ!もにょにょもにょにょにょ!」




《訳》

「俺の家で優雨を女の子にしたら周りにいる子も減るんじゃないか?」

「おー!いいな!けど、だいじょーぶ?」

「だいじょーぶ!俺に任せて!」




ということだ。


だって、絶対かわいいじゃんかよー。

女顔な訳じゃないけど、優雨は本物のアイドル・ベリーさんが認めるくらいのイケメンだし。

性格も人懐っこいから絶対かわいいとおもって……。

悪いけど優雨、ごめんな!

誘惑に負けちゃった。



潤の家に女装グッズがあるって聞いた時はそういう趣味でもあんのかと思ったけど、ねーちゃんの変装用なら納得したわー。


別にそーゆー趣味あっても避けたりはしないけどさ。


ところであれよあれよという間に試着室に押し込められた優雨。

「む……どゆこと、潤、秋」

若干イラついたような声が聞こえてくる。

潤がGood!のサムズアップをしてるので俺の番だ。

潤が服を選んでいる間に俺が優雨を説得することになってる。


「ごめんな、優雨、急に連れてきちゃって」

「ほんと……そう、3人で……遊ぶって」

「うん、ほんとごめん」

とりあえずここは謝罪する。

優雨を助けたかったのもあるけど興味も3割……5割……いや、もう少し9割くらいあるから。


「ううん……とりあえずもういい、……なんでこんな……」


ここは正直な気持ちを伝える。

これは潤とも話したことだった。


「優雨モテて困ってたろ?女装したらよってくる子も減るかなって思ってさ。極端な案だって思ったけど潤の家にグッズもあるしで、あと……少し、いや結構俺が優雨のこと見たかったのもある。ごめん」


「いい……秋、見たかったんでしょ?じゃあ着るよ。」

「え……いいのか!?」


予想外の反応に潤と二人で戸惑う。


「けど、度が過ぎるのはやめてね。……あくまで普通。」


女装に度とかあんのか、と思ったけど了承してくれたので潤が持ってきた服を渡そうと……



「ちょっと、潤、こんなピンクのゴスロリアウトでしょっ!!!」


「じゅーんー???」


更衣室のなかからおどろおどろしい声が聞こえる。

まずい、優雨がキレる……!!!

本能的にそう察した俺は自分でも信じられないくらいのスピードでドアから飛びずさる。



「バーン!!!」


途端にしめていた鍵を無理やりこじ開けて出てくる優雨。

出てくるやいなや潤の胸ぐらをグッと掴んで冷たい吸い込まれそうな黒の瞳でこういった。




「潤……キライ」








「ごめんって……優雨」

割と本気で謝ってるのに優雨はまだ怒っているみたいだ。

どうやら前聞いたいつも大人しい人は怒らせると怖いっていう話は本当だったみたいだ。


「秋、帰ろ。こんなとこ」

「ごめんってばぁ〜」


もはや涙目になりながら縋り付く潤を鬱陶しそうに振り払う優雨。


「ごめん、優雨」

「秋には怒ってないよ」

「けど、俺も賛成したから……」

「じゃあ……」











ぽかっ、ぽかっ








ぽんっと優しく頭を殴られる。

潤もビックリして目を丸くしてる。






「これでおあいこね。つぎは……ないから」

「ごめんなぁぁぁぁ……ゆうううううぅ」

「鬱陶しい……潤だまって」





しばらくして泣き止んだ潤とすっかり怒りが収まった様子の優雨と家で遊び倒したのだった。






ゲームをした時に潤のことを優雨がめちゃくちゃに負かしていたけど。




「ゆううぅ、ちょっとは手加減を」

「ちっ……うっさいな。してるよ?潤が弱いだけじゃん」







.☆.。.°♪。.*・゜.。.:**٭•❁。.*・゚ .゚・.❁。.*・

本日も読んでいただきありがとうございます(*¨*)♡

不定期更新にもか変わらず多くの方に読んでいただき大変感謝しています!


応援コメント・レビュー・❤・PV等ありがとうございます!

特に初のコメントとレビューとても嬉しかったです〜(๑•᎑•๑)

誤字報告等・技術面での至らないところもあると思いますので、指摘していただけると嬉しいです!

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