山野と親優雨
男子から問いただされる予定だった俺だけど、あとからやってきた1人の生徒によってそんな予定は無くなることとなった。
如月が来てから数分で1ーA全員が揃い、カラオケ部屋へと向かう。
その道中、俺の視界はやけに大きくて暖かい山野の手と誰だかは分からないがやわらかい男子の手によって遮られていた。
なんでも、如月ばっかり見るのは失礼だ、ということらしい。
そんなに見てたか?俺。
綺麗だったから仕方ないと思うんだが、、
そう言い訳しながらきぃーとドアを押し、中に入り少し固めの席に着くと、俺の片目を塞いでいた男子が手を離してくれる。
その男子は山野が手をはなしてくれた後、女子が歌っている合間を見て伏し目がちな目とつたない声で話しかけてきた。
「あの……さ、」
ふんわりとカールした茶髪にチェックのシャツ、とろんとしたやさしい目に爽やかな出で立ち。そんなイケメンと思いのほか弱々しい声のギャップに戸惑いつつも返事をする。
「おお。」
「僕、きみと……仲良く……なる」
「え?」
若干話が飛びすぎて理解出来ず、俺の右隣でソファーに座りながらあぐらをかいている山野をつついて聞いてみる。
「どういうことだ……?」
「あぁ、こいつほとんど喋んなくてさ。人見知り?なのかな。」
こくっと頷く男の子。
「俺の小学校からの親友なんだけど紺野の話したら話して見たいって。」
こくこくっとまた頷くとさらさらな髪が左右に揺れた。
「自己紹介ぐらいすれよ。」
そういって俺を挟んで男の子をこづく。
「うん……潤。わかってるし……自己紹介する。僕、
「よろしく?」
端的な挨拶に戸惑いつつも、優雨に頭を下げる。
すると喜んだようにんー、と言われてあんがい仲良くなると人懐っこい性格なのかなと思ってしまった。
.☆.。.:*・°♪。゜♪。.:*・❂ ❃ ❅❋♪。.:*・
本日は2話更新させて頂きました!
一日で処作またね、を超えるPV・フォロー・❤本当に感動です!
ストックはこれから作っていくつもりですが皆様応援よろしくお願いします(*¨*)♡
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