第216話 使徒の聖遺物

「あかちゃん、かわいいこだねー」

「それは予言? それとも預言?」

「ファルマコはりくつやさんだねー」

「アダムの末裔様、共犯と言うことでお願いしまずな」

「事情がありそうですね」

「まあ、半分はの」

「それは?」


 ルクスが懐から大事に取り出したものは古臭い赤茶けた布切れだった。


「聖骸布じゃ」


 眼を見開く。驚いた。聖遺物がこんなところにもあったなんて。


「この力のお陰で私やは五百年前に無双出来たもんじゃよ。まあ、アウグストゥス相手にどこまで通用するか判らないがねえ」


「それ程強いのですか? 原初のドラグーンは」

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