第215話 罪悪感が……

「さあ、出来たわい! うな重のとろろ掛けじゃ!」


 うわ、又そんな精力の付くものを作って。


 その隙にルクスがボトルを手渡してきた。


 「これじゃ」と目が訴えていた。


「アーサー、美味しい飲み物を注ぐよ」

「お酒ですね。良い香りがしますね」


 うな重にスパークリングワインは合うの?

 アーサーは飲み干したので又注いであげる。


「何だか済みません、僕ばっかり。こんな美味しいお酒は奴隷時代には飲めなかったんです」


 どことなく罪悪感が蝕むなあ。


 僕とルクスはササッと食べ終わって後は夫婦水入らずにした。

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