「待っていたよ」

「お祖母ちゃん！」

　リリウムが抱きついていたのはどう見ても年上のお姉さんにしか見えないのだが。

「さすがだねえ、コボルト族の不和状態を解決するのはアダムの末裔様にご足労頂くのが一番なものさね」

「ルクス様、御拝顔賜り至極光栄に存じ上げます」

　アーサーは跪いて臣下の礼をとる。やはり伝説級の存在なのだろうね。

「婿殿はええよ、気軽に接しておくれ。それより」

　ルクスはこちらに臣下の礼をとった。

「お会い出来至極恐悦です。真性のクリストティノスにしてアダムの末裔様」

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