第157話 ソドムの繁栄の理由

「何でこんなものが……」


「うむ、不思議だ。この世界では金は我々の世界程の価値はない。集めても意味があまりない。建築に使うことに集中している。豪華絢爛な見栄えの建物を造る為にな。ソドムには溢れる程金の鉱脈があった。あまりの産出量に危険視した我とグノーシスで金を共通通貨とする方法を廃止した歴史がある。まあ、それでもそれなりの価値はあるからなあ」


「もしかしてソドムが世界の財貨の半分を握っていたのって……」


「鉱物の産出量が巨大なことに原因がある。運用する側も巧みだったがな。本当にべリアスは人材に恵まれたものだ。運の良い男だった。だが、死の王と相対してから運勢は落ちた様子だな」


 と言うことも鉄や石炭の埋蔵量も相当なものだったのではなかろうか? 


 とすればソドムを抑えた死の王は次に使う一手は。

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