第156話 潜入
建物内部の様子だ。
「ここは?」
「死の王の居城と思われる場所だ。なあに、敵は外壁に集中している。中は警護の兵位だろう。もしかしたら罠かも知れんがな」
「不吉なことを……」
「お前の親友は頭が回るのだろう。なら、そんな罠を張ることも造作もないことだと思うがな」
言われてみればそうだ。メランコリアさんは行動的であるが、対処の仕方も心得ていた。
「罠かも知れないですね」
「まあ、魔法の痕跡は消した上で気や魔力を察知させない防壁を張っているから大丈夫かも知れんが。それでも油断は出来ん。ベリアルもいることだしな」
慎重に進む。
城内は暗い。ろうそくで照らされている箇所以外は仄暗い。
しかし、衛兵が一人たりとしていない。
倉庫があった。中がかいま見える。
「ちょっと待って下さい」
倉庫を覗き見る。
金のインゴットが山程積まれていた。
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