第155話 ウリエルさんがいるなら安心

「ウリエルさんが一緒なら大丈夫ですよ」


「ほえ? ウリエルもいくの?」


「向こうにベリアルがおるからじゃろ?」


 グノーシスが助け手を差しのべる。


「まあ、それなら無謀ではないな」


 ファウストも何とか納得した。


「お前も行くか、グノーシス? 学者肌のお前なら死の王について知りたいことがあるだろう?」


「わしまでここから消えたら残った者達が騒ぎ出しますぞ? 説明する者がいなければならないでしょうが」


「それもそうだったな。では、三人で行く。いいか、危険を察知したら即戻るからな。我とて万能ではないのだ」


 次の瞬間、景色が変わった。

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