第148話 大同盟内の駆け引き

「じゃが、戦上手と視える。わしらの勢力を不利における様に誘導しておる。よもや、ソドムの交易都市に居城を構えるとは。あそこなら物資に不足はしない。今は要塞都市になっておるんじゃろ? 物流は止められんのか、ルクス?」


 グノーシスは苦言を呈する。


「無茶言わないで欲しいねえ。ゴブリンと手を組むのにも説得にどれ程苦労したと思ってんだい? この上、敵の所にいる同胞を飢え死にさせるなんて手法を取ったら分裂してしまうよ」


「しかも敵は大量の屍兵を率いているときたわい。大砲がいくらあっても足りんぞい」


 ルクスとギムリが更なる苦言を呈する。


「その屍兵ですが、再生するのですか?」


「グノーシス、べリアスの過去の報告には何とあった?」


「倒れても倒れてもよみがえる正に不死の兵だ、と」


 

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