第147話 キリスト者と悪魔の誘惑について
「そもそも真性のクリストティノスが悪魔と仲良くなることなどあるのか?」
アラゴンの問いに気まずそうに反応するファウスト。
張本人がここにいたよ。
「長い歴史の中では幾度かあったことです。僕の『創り主』も一時悪魔と契約していました。許されないことですが、アダムの末裔も誘惑に駆られて悪魔と手を結ぶ時があるのです。尤も今回の場合は信仰に満ちたクリストティノスが何故悪魔と行動を共にしているのかが疑問ですが」
ファウストには貸しを一つでも多く作っておいた方が良いだろう。
だから、『ファウスト』には触れず、僕の『創り主』を引き合いにした。
「確かにそう言うこともある。そして、ファルマコ殿の言う通り、疑問も残る。敵の狙いが何かもいまいち読めん」
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