第145話 凄い面子だ

 次の日、そうそうたる顔ぶれが揃った。


 ルクスを初めて見た時、リリウムに瓜二つだと思った。少しお姉さん的な感じの外見なだけに驚きを隠せなかった。


 ファウストはこれまで経緯を説明する。


「と言う訳だ。死の王の目的は分からんが大同盟を抜けたい者がいるか問いたい。ドラグーンの長はどうした? ここには来ないのか」


「最古の種族じゃからのう。誇りもあるわい。虚飾の神の招集に応じなかったわ」


 ルクスが飄々として語る。


 頭を抱える僕。大同盟成立してないじゃん。


「気難しい連中だ。言葉より力できかせる方が効果的か」


 ファウストは物騒なことを言っているし。


「しかし、参ったのう。もし、死の王がクリストティノスであればそもそもゴブリン族のみを討伐する可能性も出てきた」


 グノーシスが発言する。


「一応、言っておくが我も真性のクリストティノスなのだぞ?」

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