第135話 それこそありえない話だ
「僕の『創り主』は大層変わった人らしい」
「その様だな。全ての神学を矛盾なく整合出来ると信じている手合いなど狂気の沙汰だ。狂信者、ここに極まれりだな」
「ええ、余程の変人でしょうね」
珍しく気が合った。
仕方ない、変わり者と評されようともそれが僕の『創り主』なのだから。
「ですが、『創り主』は僕を自由にさせる為に極力干渉を避けると思いますが」
「そうか、もし『あの御方』が味方になれば我々の勝利は確定していたのだが、そう易々と行かないか」
「ウリエルいるよー」
「まあ、確かにお前ならベリアルとも互角以上に闘えるか……五百年前は危ういところだった。我の最終奥義を受けても立っていたのはお前が初めてだ。あの時の畏怖は忘れん。天使とはかくも強大な存在なものかと思った」
「ファウストもよのなか知らないねー。ウリエルより強いのいるよ?」
「「え、本気で」」
二人して唱和してしまった。ウリエルは笑いながら頷く。
ウリエルより強いってことは残りの四大天使ってことかなあ?
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