第128話 危険過ぎる

 オー・マイ・ゴット。やり過ぎたか? 


 ウリエルが洒落になっていない視線をこちらに向けている。いやいや、これ元々僕の案じゃないからね? 


 僕の『創り主』がその手の戦術を考案していただけだからね? 確か、『アロン』とか言ったかな? 


 神の杖と似た様な意味合いを持たせていたと思うけど。空想科学兵器の一種だけど、実現したら危ういのか。



 無人島となった空島に閃光が突き刺さる。凄い爆発が起きて空が揺れる。


 巨〇兵みたいな攻撃だな。これ、連発したら世界が間違いなく腐海になるわ。


「うーむ、やはり攻撃性があまりにも高すぎる。ファルマコ殿、これを考案したのは誰だ? お前ではあるまい」


「僕の『創り主』です……原案は別の人達ですが」


「うむ、お前の『創り主』は大層な奇人だな。こんな敵も味方も容赦しない兵器なぞ創るとは狂信者かも知れん」


「僕もそう思います」


 アラゴン王はほうけている。あまりのことに事態が掴めない様子だ。

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