第125話 僕らの世界の半端ない認識

 でも、あれだよね。


 米国空軍が本気になったらこの島々は焼け野原にされそうだ。


 そもそも、米国は緊急事態時に動員出来る兵力は一億を超える。


 数が力と考えれば、力の差は圧倒的だ。


 ドワーフもそうだ。あの大砲が優れていようともロシアの戦車部隊には到底敵わないだろう。


 そう考えると僕らの文明の方が戦争に関してかなり進んでいると冷静に判断出来る。


 ただ、一人ファウストを除いて。この男の能力は底知れない。この世界の住人がアダムの末裔を畏怖して崇める理由も何となく合点がいった。


 人類は貪欲だ。文明を成長させる為に手段を選ばない側面がある。


 それに対してこの世界の住民はのんびりしている。それが良いところであるけど、虚飾の神に勝てなかった理由の一つでもあるよなあ。

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