第124話 神学に対するちょっとした愚痴


まあ、とにもかくにも神学とは広大無辺の旅の様なものだなあ。答えにたどり着いたと思ったら又新しい疑問が出で来るしなあ。


そう言えばエルフの神学観とはどの様なものだろう? やはりウリエルから継承している教理とかもあるのだと思うなあ。


ただ、エルフにとってキリスト者は神聖視される傾向があるのは判ってきた。


何とも言えない気持ちだ。これ程の文明人に畏敬の念を持たれても困る。かと言って無下にも出来ない。


改めて空島を眺める。壮観だなあ。正に先史文明って感じだ。


神学とは身を低くしてこそ学ぶもの。地上で生きる者が天の理を解く。


しかし、皮肉なことにクリストティノスの神とは大地に身を置き、汚泥の中で生きた人物だったのだ。


おそらく、エルフ族はその生き方に耐えきれなかったのかも知れない。だからこんな高度な魔法文明を築いたのだと思う。


いけないいけない。今は神学を垂れ流している場合じゃない。改めて僕はエルフ族の文明考察を始めた。




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