第122話 エルフ族の文明

 瞬時に景色が入れ替わる。


「何だ? ここ?」


 天空の城みたいなところに出てしまった。いや、本当に天空を移動している。巨大な島々が天空に浮き、船団として移動しているのだ。


「さすがはさすが。エルフの魔法技術は大したものだ」


 ファウストはのんびり言っているけど、これ凄すぎるんじゃない?


 僕らの世界にもこんな技術はないよ? 映画の世界だよ。


 この城はメギドの劫火とか放つ代物じゃないだろうか? ちょっと桁が違うよ? 


 よく勝てたね、ゴブリン。いや、勝ったのは虚飾の神か。いよいよ化け物染みてきたなあ。ファウストは軍隊を造る能力を強調していたけど、それだけじゃない。何かもっと凄いのがある気がしてきた。


「おお、アダムの末裔様! と虚飾の神か……」


「ウリエルもいるよー」


「失礼致しました。ウリエル様、花蜜の飲み物を用意してありますのでご堪能下さいませ」


「わーい」


 ほんと吞気だなあ。これほどの文明見て驚かないの? いや、まあ天上に住まう者からすれば原始的文明かも知れないけどさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る