第116話 この御仁、余裕過ぎでないかな?
「ですが、戦いの素人もいるのに又どうやって?」
「簡単なことだ。魔法で潜在能力を最大にする。思念で技術を伝える。ただそれだけだ。今や国民軍はソドムより圧倒的に強い筈だ」
敵に回さなくて良かった。つくづくそう思うね。
「べリアスの阿呆は我の正体を知ったらさぞかし腰を抜かすだろうな」
「もう今頃、早馬で情報が伝わって驚愕しているんじゃないですかね?」
「まあ、それも痛快よ。べリアスは国の治め方を知らん。グノーシスと比べるとどうしても落ちる。あやつは周りの支えに気付いておらん。だから、獅子がいても気付かん」
「アーサーのことですか?」
「うむ、大した若者だ。あれ程の強者はルクス以来だな」
「リリウムさんのお祖母さんはそんなに強いのですか?」
「だてに戦乙女と呼ばれておる訳ではない。はっきり言って強い。コボルトとは思えん程に。五百年前、ウリエルの次に警戒していたのがルクスだ。そしてアーサーはルクスを凌ぐ潜在能力がある。まあ、そう考えると此度の戦は負ける気がせんな」
「死の王を侮らない方が宜しいかと」
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