第115話 末恐ろしい能力
「いやいや、謙遜するでないぞ。天を翔ける鳥を持っていることからお前らの技術は相当なものだと我にも判る」
「それは一部の学者が持っている知識であって一般人はそこまでたどり着けませんよ」
「惜しいことだ。その知識があれば、この戦争など楽勝だったろうに」
名残惜しそうに話す彼を見て学者肌だなあと感じる側面もある。
だが、同時に戦争狂ではないかと言う想像も出来る。
この御仁、戦争を前にして全く動じていない。勝利することを疑っていないとさえ視える。
「自信ありげですね」
「まあ、仮にもドクトル。魔法も持っているしな」
「それはどんな魔法なのですか?」
「簡単に言えば軍隊を造る魔法だ。それも大規模な軍」
「と言うことは国民軍と言うのは……」
「文字通りの意味だ」
恐ろしい能力だなあ。ちょっと卑怯過ぎないかなあ。それだけの能力使われたら大抵の軍は押されてしまう。
平和を好んだ諸種族が敗北した理由が判った気がした。
圧倒的な司令官と言う訳だ。
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