第107話 大学都市へ再び

 学術都市の前にスペースシャトルが降りた時、市民は冷静だった。


 多分、グノーシスの新作とか思っているんでしょうね。


 グノーシスがいち早く駆け付けて来た。


 グッタリしている中、事情を話す。ファウストのことは若干驚いていたが、予想の範疇だったらしい。さすがは賢老。あらゆる事態に備えていたね。


 グノーシスは性急にことを進めず、まずは僕らをねぎらってこの前と同じ宿屋に案内してくれた。


 アッサリ風呂を済ませて食事して後は寝た。アーサーとリリウムはもう夫婦なので相部屋、側近は別部屋。僕とウリエルが同じ部屋に寝ることになった。痴女モードなど知ったことではないと言わんばかりに僕は深い睡魔に襲われた。


 明くる朝、眼を醒ますと頭上に寝相の悪い痴女な天使がパンツを晒して寝ていた。


 しかし、本当にロリータだ。妖精な様な妙な色気があると言うか。


 いけないいけない。地獄に突き落とされる。起こすのも酷だから温泉にでも入ってくるとしよう。

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