第105話 国民軍創設するとか言い出した

「まあ、最悪の場合は古の神に出て来てもらうとしようか」


「古の神?」


「おっと、喋り過ぎたな。それについてはよく考えろ」


 グノーシスと同じことを言うんだなあ。何かモヤモヤする。答えがありそうでなさそうな。


 それとも僕が思考停止しているだけなのかな?


「さて、放蕩している国民の眼を醒まさなければいかんな。お前達はグノーシスのところに戻って大同盟が成ったことを伝えよ。次いで我の正体についてもな」


「良いのですか?」


「安心しろ。グノーシスはそれで狂乱する小者ではない。むしろ、べリアスの方が不安だ」


「判りました」


「では、国民軍を創設し次第、コボルト族の城塞都市を目指す。グノーシス達の方が速いから後追いだな」


 血沸き肉躍るとは虚飾の神みたいな状態を言うのだろうなあ。


 根っから狂戦士だよ。

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