第99話 王へ謁見
「王城が見えてきました」
異国の客が珍しい筈なのに皆快楽の虜になっている。
異様で異質な国家だと思った。
門番も役に立ってないなあ。快楽に耽っている。
城内も同じだった。不安が増す。
「王の間です。早馬で事情は伝わっておりますので大丈夫かと」
中に入ると筋肉隆々の男が玉座に座っていた。
「よう、来た! 我はマニ王! この国の宗教と国政を司る王よ! 宜しくな!」
一応、跪座の礼をする。何かあったらヤバそうだから。
「僕はアダムの末裔のファルマコと申します。グノーシス卿から親書を預かって来ました。お渡ししても宜しいでしょうか?」
「おうよ! どれどれ」
親書を受け取って開いて読んでいる。しかし、眉間に皺を寄せている。
「ファルマコ殿、幾つか質問しても良かろうか?」
「はい、なんなりと」
「死の王は我らの神と超える程の強さに到達すると思うか? お前自身の率直な意見を聴きたい」
「おそらく、ソドムの精鋭を倒した時点から既に時が経っていますからソドムを滅ぼす程度の力は得ているかと」
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