第98話 王国の強み
て言うか、この国だけ人口多いんじゃないかな?
試しに尋ねてみると。
「大陸内では最大の人口を擁しています。人口はおよそ七万。ソドムのほぼ三倍です」
なるほど、これだけ人口がいれば戦力も大きいだろうなあ。グノーシス卿はその辺りの見越しての大同盟を組みたいのかも。
「兵力も格段に多そうですね?」
「常備軍は二万くだらないかと思われます」
なるほど、視えてきた。ソドムは質で戦争をするが、こちらは量で圧倒する戦法か。
「しかし、最大の戦力は国王です」
「はい?」
それはどういう意味なのだろう? 国王が一騎当千の戦力だと言いたいのかな?
「王家に伝わる魔法が鍵なのです。機会があれば、見られるかも知れません」
へえ、そんな凄い魔法を持っているんだ。
淫乱な国王だが、戦力としてみれば期待出来るかな?
しかし、慣れない甘ったるい匂いだ。リリウム達は若干不安な視線を国民に向けている。
「皆、大丈夫なのかしら?」
「食事に何か混ぜられている可能性もあるね。師匠、僕達は備蓄した食料で何とか過ごしましょう」
アーサーの進言は尤もだ。これだけ性欲盛んな人達が栄養不足に陥っていないのは食料に何かを加えているからと視て良い。
頷いて返事を返す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます