第90話 はっきり言って無理がある
「ああああああああ!」
重力は凄い勢いで増していく。
も、もう駄目だ。死ぬ。こうしてみると●OZOの社長って凄かったんだな。あんな過酷な訓練にも耐えたのだから。
減速しても汗が止まない。
「これ、無理だよ。ウリエルさん」
「ダイジョーブ、操作は人工知能がしてくれるの。もんだいないない」
「はあ……僕がやるのは緊急時の操作だけでもねえ……」
「ファルマコはひんじゃくー」
「そりゃ、しょうがないよ。運動不得意だよ」
「ふたりのしんこうりょこーはうちゅうなのー。お願い、うつくしい星々をみせてー」
「狡いよ……ウリエルさん。それ、言われたら断れないやつじゃん。はあ、慣れるまでの辛抱だ……」
「そーそー、その意気だよう」
しかし、ウリエルは平然としている。圧が怖くないのだろうか?
「そういえば、僕の『創り主』が懇意にしている方が全並行宇宙をどうたらやれるらしいんだけどウリエルさんも同じ類なの?」
「うーん、『あの御方』は別格なのー。たぶん、ウリエルも一撃で倒されちゃうねー」
次元が違うよー、と笑いながら言っているが眼が笑っていない。どんな存在なんだ?
まあ、良いや、この世界に関わってこないのは確定済みだから本題から逸れる。
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